日本も襲ったインフルエンザの大流行「スペイン風邪」
ウィキペディアによると流行は1918年から19年。発生源はアメリカだったが、当時は第一次世界大戦中、中立国だったスペインから情報がもたらされたためにこう呼ばれているとあった。そうなのか、知らなかった!
私の母は1912年生まれだが、家族全員この風邪にかかったと言っていた。
しかし死ぬことはなかったが、有名なところでは劇作家の島村抱月が命を落している。当時愛人の松井須磨子とともに芸術座の楽屋を住まいにしていたが、濃厚接触していた須磨子はこの流行に冒されることはなかった。
専門家が言うにはひとえに「免疫力」の差だという。日頃から栄養をちゃんと取り節制した生活を送って居ることが決め手だという。
須磨子は長野の松代出身の人だが、割合大柄で芯が丈夫なたちだったのだろう。
感冒も恐ろしいが、当時は結核もまた人々を襲う不治の病だった。こちらも衛生と栄養が決め手。貧しい生活や無理をするとこれに冒される。
若い人を襲うのが特徴。数えきれない悲劇が展開されていたのだ。