今月9日からワシントンDCに来ています。お世話になっているアメリカのM先生のご紹介で、ソーシャルワーク関係の学会に出席するため。備忘録として今日までのできごとを簡単に(写真を快適にアップできる環境ではないので、それは後日のお楽しみ。たぶん。。)。
日本時間1月9日(月)
早朝に某タクシー会社のサービスで関空へ。成田経由でNYのJFK国際空港まで12時間の長旅。入国審査がJFKだったのだけど、90分は余裕でかかったと思う。荷物をピックアップして、それから国内線に乗継ぎ。無駄に空港が広いのと、国内線の旅客機のショボさにびびるなど(同じくらいの距離を、M先生は運転してくると言っていたのは、もしかしてこのショボさに耐えられないからではないかと思ったり)。ワシントンDCまで1時間のフライト。荷物をもって、地下鉄に乗り(なんか映画にでも出てきそうな地下世界っぽいかんじだった)無事に宿へ。雪が降っていたものの、思ったよりは暖かい。現地時間で9日午後6時ごろ着。
アメリカ東部時間1月10日(火)
この日は予備日(前回のアメリカ訪問では、雪でフライトキャンセルをくらったので)。時差のため早朝に目覚めてしまったので、いったん朝食取って、部屋でプレゼンの練習。アタマがぼーっとしているからなのか、あれだけ完璧に近かったプレゼンのしゃべりがグダグダ(あと長旅の疲れが老体に…)。昼前にようやく思い切って、外出。目指すはソーシャルワークの聖地(?)、ボルチモア。AMTRAKで45分くらい(各停とか特急とかあるみたいなので、急いでいるときは窓口で要確認。向こうは親切のつもりで、いちばん安い(そして遅い)列車をすすめてくるので)。
ボルチモアでは、リッチモンドという人のゆかりの地を訪ねました。事前にリッチモンド研究をしているアメリカ人の先生(M先生とは別の人)にメールで親切に教えていただいていたので、効率よく回ることができた…と言いたいところなんだけど、リサーチ不足でいちばん楽しみにしていた歴史館が閉館日でがっくり。気を取り直して、ピーボディ音楽学校とその図書館へ。図書館はとにかく古くて趣があって、そんなに広くないのだけど、そのぶん蔵書すべてを見渡せるような造りになっていて、なんというか「人類の叡智」というか、それらの本を書いた人たちの思いや考えみたいなものが、今日まで引き継がれているということに感動してほとんど泣きかけてしまった。そのあとユニタリアン教会へ。ここで親切な人に会って、会堂を案内してもらいました。リッチモンドが働いていたというビルのあった(らしき)場所へ行って、時間切れ。後ろ髪引かれる思いでDCに帰って来ました(予約した電車に乗り遅れるという失態をやらかしたけど、親切な人たちに助けられるとかそんなことも)。緯度が高いからか、日が暮れるのが早い。
1月11日(水)
夕方から学会のレセプションなので、ワシントンDC観光。ホワイトハウス(意外に小さい)→ワシントンモニュメント(エスカレーターで登れるということだったのだけど、去年の8月に地震があって、それ以来止まってて、入れず。残念)→国立自然史博物館(National Museum of Natural History)→国立絵画館(National Gallery of Art)。
国立自然史博物館には、ホープダイヤという世界最大のブルーダイヤを見に行ったのだけど、まさかの閉鎖中。ものすごおおおおおく残念。でも、それすら挽回してくれる展示品に溢れいていて満足の場所。子どもたちが見学に来ていたけど、けっこう自由にやらせてもらってて、こういうのはいいなあと思いました。
で、そのあとに行った国立絵画館がすごかった!!!1週間まるまる寝泊まりできるくらい、素晴らしい作品でいっぱい。有名な画家も絵画の歴史も詳しくないけれど、ひとつひとつの作品からにじみ出る本気度にただただ感動。時代によって作品の評価が変わるとはいえ、500年前の人からのメッセージを受け取れるのがアートの醍醐味なのかなとか。ここも一部が閉鎖中でしたが、とにかくお口あんぐりなもの(どう見ても3Dにしか見えない絵とか)にたくさん会えます。ここでも子どもたちがたくさんいて、微笑ましかった。
で、それよりももっと驚いたのが、この絵画館でM先生にばったり会ったこと。「似てる人がいるな~」と思って声をかけたら、「おおおー、トモコ!!」。思わず何度もハグしてしまった。この先生とは、ほんとに何かご縁があるんだろうなあ。この絵画館を薦めてくれたのもM先生だし、いやあ、ほんとただならぬ何かを感じる(笑)。
再会の後も、館内を回って(それでも全部は回れ切れず、泣きながら)ホテルへ。
夕方からの学会のレセプションには、着物で出席。知ってる人もいないし、もう想像以上に浮きまくってたけど、ひとりぽつねんとするのは洋服でも同じだし、着られてよかった(急遽、着付けを教えてくれたHちゃん、ありがとう!)。機会があれば、もう一度くらい着ようかなと思います。
レセプションでは、いわゆる西洋人の集まりには入れず、韓国系アメリカ人と中国人留学生のところに混ぜてもらって、グタグタな英語でお喋りして、名刺と一緒に震災支援のミサンガ(石巻の女性たちが手作りしたもの)を渡すというミッションをなんとか達成。ミサンガは、「綺麗」「いい取り組みね」というコメントをいただきました。まだたくさんあるので、残りの滞在でたくさん渡したいと思います。
今日までの感想は、
・アメリカに来るたびに思うけれど、この国では、日本で、自分が絶対にしているであろう差別や偏見をものすごく気づかされる。自分があからさまに差別されるわけではないけど、たぶんそうなんだろうなという言動に合うこともあるし、こちらが相手に対して「この人はこういう外見だから(良くも悪くも)そうにちがいない」という根拠のない先入観をもっていることとか。
・アメリカは、「ヨーロッパみたいになりたくて仕方がなかった国」だったんだろうな、ということ。昨日今日の街歩きで、それをひしひしと感じた。あと、「キモノ!」をはじめとする、長い歴史をもつ文化とそれを象徴するものへの異常なリアクションは、たぶん自分たちにそういう共通のものがないからなんじゃないかな、とか。
ものすごい雑文ですみません(そして、こんなこと書いて大丈夫なのか)。そんなこんなで、いま夜の10時を回ったところ。今日こそ早く寝て、時差ぼけをラクにしたいと思います。
日本時間1月9日(月)
早朝に某タクシー会社のサービスで関空へ。成田経由でNYのJFK国際空港まで12時間の長旅。入国審査がJFKだったのだけど、90分は余裕でかかったと思う。荷物をピックアップして、それから国内線に乗継ぎ。無駄に空港が広いのと、国内線の旅客機のショボさにびびるなど(同じくらいの距離を、M先生は運転してくると言っていたのは、もしかしてこのショボさに耐えられないからではないかと思ったり)。ワシントンDCまで1時間のフライト。荷物をもって、地下鉄に乗り(なんか映画にでも出てきそうな地下世界っぽいかんじだった)無事に宿へ。雪が降っていたものの、思ったよりは暖かい。現地時間で9日午後6時ごろ着。
アメリカ東部時間1月10日(火)
この日は予備日(前回のアメリカ訪問では、雪でフライトキャンセルをくらったので)。時差のため早朝に目覚めてしまったので、いったん朝食取って、部屋でプレゼンの練習。アタマがぼーっとしているからなのか、あれだけ完璧に近かったプレゼンのしゃべりがグダグダ(あと長旅の疲れが老体に…)。昼前にようやく思い切って、外出。目指すはソーシャルワークの聖地(?)、ボルチモア。AMTRAKで45分くらい(各停とか特急とかあるみたいなので、急いでいるときは窓口で要確認。向こうは親切のつもりで、いちばん安い(そして遅い)列車をすすめてくるので)。
ボルチモアでは、リッチモンドという人のゆかりの地を訪ねました。事前にリッチモンド研究をしているアメリカ人の先生(M先生とは別の人)にメールで親切に教えていただいていたので、効率よく回ることができた…と言いたいところなんだけど、リサーチ不足でいちばん楽しみにしていた歴史館が閉館日でがっくり。気を取り直して、ピーボディ音楽学校とその図書館へ。図書館はとにかく古くて趣があって、そんなに広くないのだけど、そのぶん蔵書すべてを見渡せるような造りになっていて、なんというか「人類の叡智」というか、それらの本を書いた人たちの思いや考えみたいなものが、今日まで引き継がれているということに感動してほとんど泣きかけてしまった。そのあとユニタリアン教会へ。ここで親切な人に会って、会堂を案内してもらいました。リッチモンドが働いていたというビルのあった(らしき)場所へ行って、時間切れ。後ろ髪引かれる思いでDCに帰って来ました(予約した電車に乗り遅れるという失態をやらかしたけど、親切な人たちに助けられるとかそんなことも)。緯度が高いからか、日が暮れるのが早い。
1月11日(水)
夕方から学会のレセプションなので、ワシントンDC観光。ホワイトハウス(意外に小さい)→ワシントンモニュメント(エスカレーターで登れるということだったのだけど、去年の8月に地震があって、それ以来止まってて、入れず。残念)→国立自然史博物館(National Museum of Natural History)→国立絵画館(National Gallery of Art)。
国立自然史博物館には、ホープダイヤという世界最大のブルーダイヤを見に行ったのだけど、まさかの閉鎖中。ものすごおおおおおく残念。でも、それすら挽回してくれる展示品に溢れいていて満足の場所。子どもたちが見学に来ていたけど、けっこう自由にやらせてもらってて、こういうのはいいなあと思いました。
で、そのあとに行った国立絵画館がすごかった!!!1週間まるまる寝泊まりできるくらい、素晴らしい作品でいっぱい。有名な画家も絵画の歴史も詳しくないけれど、ひとつひとつの作品からにじみ出る本気度にただただ感動。時代によって作品の評価が変わるとはいえ、500年前の人からのメッセージを受け取れるのがアートの醍醐味なのかなとか。ここも一部が閉鎖中でしたが、とにかくお口あんぐりなもの(どう見ても3Dにしか見えない絵とか)にたくさん会えます。ここでも子どもたちがたくさんいて、微笑ましかった。
で、それよりももっと驚いたのが、この絵画館でM先生にばったり会ったこと。「似てる人がいるな~」と思って声をかけたら、「おおおー、トモコ!!」。思わず何度もハグしてしまった。この先生とは、ほんとに何かご縁があるんだろうなあ。この絵画館を薦めてくれたのもM先生だし、いやあ、ほんとただならぬ何かを感じる(笑)。
再会の後も、館内を回って(それでも全部は回れ切れず、泣きながら)ホテルへ。
夕方からの学会のレセプションには、着物で出席。知ってる人もいないし、もう想像以上に浮きまくってたけど、ひとりぽつねんとするのは洋服でも同じだし、着られてよかった(急遽、着付けを教えてくれたHちゃん、ありがとう!)。機会があれば、もう一度くらい着ようかなと思います。
レセプションでは、いわゆる西洋人の集まりには入れず、韓国系アメリカ人と中国人留学生のところに混ぜてもらって、グタグタな英語でお喋りして、名刺と一緒に震災支援のミサンガ(石巻の女性たちが手作りしたもの)を渡すというミッションをなんとか達成。ミサンガは、「綺麗」「いい取り組みね」というコメントをいただきました。まだたくさんあるので、残りの滞在でたくさん渡したいと思います。
今日までの感想は、
・アメリカに来るたびに思うけれど、この国では、日本で、自分が絶対にしているであろう差別や偏見をものすごく気づかされる。自分があからさまに差別されるわけではないけど、たぶんそうなんだろうなという言動に合うこともあるし、こちらが相手に対して「この人はこういう外見だから(良くも悪くも)そうにちがいない」という根拠のない先入観をもっていることとか。
・アメリカは、「ヨーロッパみたいになりたくて仕方がなかった国」だったんだろうな、ということ。昨日今日の街歩きで、それをひしひしと感じた。あと、「キモノ!」をはじめとする、長い歴史をもつ文化とそれを象徴するものへの異常なリアクションは、たぶん自分たちにそういう共通のものがないからなんじゃないかな、とか。
ものすごい雑文ですみません(そして、こんなこと書いて大丈夫なのか)。そんなこんなで、いま夜の10時を回ったところ。今日こそ早く寝て、時差ぼけをラクにしたいと思います。