度重なる余震
余震による横揺れにより、木造の家屋が何度も横にゆすられます。
横にゆすれると、外側の基礎に力がかかり、沈下を起こします。
家の真中の基礎はほとんど揺れないので、沈下がほとんど起りません。
不等沈下による支障が起る
外側の基礎が極端に沈下する為、外周の土台が下がり、柱も下がります。
家の真中の基礎はそのままの高さなので、真中と外周に高低差が生じます。
その結果、家の真中の床が盛り上がる(外側が下がる)ことになります。
建具の敷居や鴨居も外側が下がる為、建て付けが悪くなってしまいます。
床下をのぞくと、外周部の地盤が下がるため、真中と外周部の中間や基礎の周辺で地割れが見受けられます。
極端な不等沈下が起るために、家のあちこちで建具が動かなくなったり、床が傾いたりといった支障が出てきます。
特に、田んぼを埋め立てたような軟弱地盤で被害が著しくなります。
これを直すには、外周部の土台を上げてやるか、真中の土台を下げてやるかの対応をする必要があります。
布基礎の場合、外壁を外して土台のアンカーを緩めてジャッキアップする必要があります。
1階が畳部屋の場合、畳をはいで、荒床を取れば土台の調整が容易に出来るので便利でした。
外壁を解体する必要もなくなります。
フロアー貼りの場合、床板をはぐと、再利用できない為、新たな床板を貼る必要があります。
水害の場合も、フロアー貼りの床は解体、復旧が困難でしたが、畳の場合、解体も復旧も容易に出来ました。
合板床は濡れるとふやけてしまいますが、荒床も乾かせればもとに戻ります。
地震、水害復旧の点で、古来の畳床は優れた構造だといえます。
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