「コロナウイルスは中国・武漢研究所から流出した!」、アメリカが確信した「膨大なデータ」のヤバすぎる中身
コロナ人為説、高まる「信ぴょう性」
見出し以外の文中強調は私。
「新型コロナの起源について、米エネルギー省は中国の武漢ウイルス研究所から流出した可能性が高いと判断した」
2月26日付ウオールストリートジャーナル(WSJ)は、機密情報扱いの報告書を受け取った議会関係者への取材をもとにこのように報じた。
米国の情報機関コミュニテイーは2021年8月、新型コロナの起源に関する報告書をバイデン大統領に提出したが、エネルギー省が新たな見解を示したとして、今年に入り、報告書を改訂した。
「新型コロナウイルスは何らかの事故で武漢ウイルス研究所から流出した」との見解をまとめたエネルギー省は、「確信度は低い」としているが、WSJは「新たな諜報データの結果であり、重要な意義がある。最先端の生物学研究を行っている米国の国立研究所を管轄するエネルギー省の見解は注目に値する」と指摘している。
報告書ではどの研究所が分析を行ったかも明らかになっていないが、筆者は「ローレンス・リバモア研究所が担当した」と確信している。
最強の研究所の結論は「自然界に存在しない」
ローレンス・リバモア研究所は1952年、核兵器の研究を目的としてカリフォリニア州に設立された。
最近では、昨年12月、史上初めて制御された形での核融合実験を成功させて世界の注目を集めている。
日本ではあまり知られていないが、同研究所は生物学の専門知識を有するスタッフも擁しており、2020年5月に「新型コロナが武漢ウイルス研究所から流出したという仮説は妥当だ」とする報告書(機密扱い)を作成している。
この結論に達した主な理由は、情報部門にあたる「Z部門」が新型コロナウイルスのゲノム解析を行った結果、CGG-CGGという組み合わせの塩基配列を発見したことだ。
このような塩基配列は自然界には存在せず、ウイルスの感染力を高めるなどの実験(機能獲得実験)を行う際に注入されることが多いことから、「新型コロナウイルスは人為的に作成された」と同研究所の担当者は判断したとされている。
同研究所は2020年当時「さらなる調査が実施されるべきだ」と提言していたが、2021年に入って大きな進展があった。
米情報機関が新型コロナの起源を特定するため、武漢ウイルス研究所で研究されていたウイルスの遺伝子情報に関する膨大なデータを入手したからだ(2021年8月5日CNN)。
入手したデータの中に起源解明の鍵となる情報も含まれているという。
さらに後編記事『「コロナは中国・武漢研究所から流出した!」、アメリカの確信のウラにある「ウイルス研究」と「次のパンデミック」の危険な関係』では、米情報機関が入手した「膨大なデータ」の中身と、実は中国だけではない、新たなパンデミックの恐怖に叩き落す世界中の「ヤバすぎる研究」の実態に迫っていく!
藤 和彦(経済産業研究所コンサルティングフェロー)
「コロナウイルスは中国・武漢研究所から流出した!」、アメリカが確信した「膨大なデータ」のヤバすぎる中身(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース