今、私は、巨人VS横浜、阪神VSヤクルト、オリックスVS日本ハムを同時進行で観ている。
巨人ファンであるはずの私が巨人を専門に見ない理由が早速現れた。
3回、巨人の攻撃は打者一巡して1番から。
1番、2番が連続ヒット、大量得点も狙える状況である。
巨人の3番打者は秋広、彼が左投手を全く苦にしない事、左右の投手に対する打率がほぼ同じ。
加えて、プロ野球ファンのほぼ全員が、彼の打撃を観ることを楽しみにしている。
日本野球界で最も期待されている選手の一人である。
巨人は、今、メジャーで言えばエンジェルスの様な位置にいる。
優勝はおろか3位に入るのも簡単な状況ではない…もし監督が原ではなく、例えば落合ならば、そうではないだろうが。
一気に勢いに乗って首位を目指して駆け上がらなければならない状況なのである。
課題のブルペンは、形が整いだしているとは言え、盤石で全くない。
さて、またもや(例によって)原の登場である。
彼は、チームの勢いを止めることにかけては、今、12球団で一番の上手である。
試合をするのは選手であって監督ではない事を最も認識できない監督でもある。
彼が、こんな采配を続けている間は、巨人が一気に首位に駆け上がる事はあり得ない。
今年は岡本が好調だといっても、彼は大谷ではない。
秋広にバントをさせた結果は言うまでもない。
その愚劣な采配は、ピンチの裏にチャンスあり、の格言通り、横浜が同点に追いつく。
1番打者のホームランで1点が入っても、その裏に直ぐに追いつかれる。
チームの勢いを止めることにかけては12球団一上手な監督の采配の結果である。
ヤクルトが阪神を圧倒している。
日ハムがオリックスをリードしている。
今の巨人は、勝っても、偶々、そんな感覚でしか観られない…熱は入らない。
勢いの無いチーム、攻撃がブツブツ途切れるチーム。
かさにかかって攻められないチームが優勝した例は無い。
優勝するチーム、優勝を争うチームはすべて、かさにかかって攻められるチームである。
勢いに乗ったら手が付けられない、そんなチームが勝つ事は、ワールドシリーズが、毎年証明している。