以下は今日の産経新聞の書評欄からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
赤い水曜日 慰安婦運動30年の嘘 金柄憲著、金光英実訳(文芸春秋・1870円)
韓国人研究者の勇気ある検証
タイトルの「赤い」は真っ赤な嘘、「水曜日」は慰安婦支援団体が1992年から韓国の日本大使館前で繰り広げている水曜デモを意味する。
つまり、30年にわたって元慰安婦たちが真っ赤な嘘をつき続けているということだ。
著者の金柄憲氏は韓国の歴史教科書が反日に傾きすぎていると批判活動を続けてきた在野の研究者だ。
史料の裏付けもなく、日本軍が慰安婦を強制連行したと記述する教科書に驚き、慰安婦問題を研究対象にしたという。
本書で著者は、慰安婦支援団体の「挺対協」が出版した元慰安婦の証言集を検討することで、彼女たちの証言が変わっていくプロセスを検証している。
すると、元慰安婦の誰もが、韓国で法的に定義されている「日本軍慰安婦被害者」に該当しないのだ。
元慰安婦たちはみな、「前借金」をもらい、同意の上で戦地の「娼妓」となっていた。
いつしか慰安婦は「性奴隷」と呼ばれるようになったが、彼女たちに暴力を振るっていたのは雇用主であることも、慰安婦自身の証言によって論証している。
著者は、慰安婦問題の本質とは貧困だと言う。
その主体は「貧しい国で子供を物のように売り渡した親と、彼女たちを商品のように扱って紹介料を手にした斡庶業者と、彼女たちを商品にして軍人や多くの男性からカネを受け取った抱え主」であり、「慰安婦問題は我々韓国人が解決すべき問題であって、決して他国にその責任を押し付けるべきではない」と。
(文芸春秋ノンフィクション出版部 松崎匠)
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