暦とは日本で昔から使われているカレンダーのようなものですが、大きく違うのは『暦注』と呼ばれる様々な事柄が日付と並べて記載されている事です。
暦注には普通の曜日や十二支を始め、大安や仏滅などの「六輝」、季節を区切る立春などの「二十四節気」、或いは日の出日の入の時間など多くの事柄が含まれています。
当社の暦では、「今年の干支の意味」「暦の用語と説明」「選日と雑説」「六輝の吉凶」「十二直の吉凶」「二十八宿の吉凶」、また生まれ年から引く「気学」による占いの頁が付いているのも特徴と言えます。わりと薄い冊子ですが情報量は多くあります。
本日でいうと、1月28日は「先負」「一粒万倍日」「奎」「閉」
「先負」は午後が𠮷。「一粒万倍日」は一粒の種を蒔くと万倍にも実を結ぶ意味から、開店、種蒔き、投資は吉とされ、逆に人から物を借りたり借金は凶とされる日。「奎」は神仏祭祀、柱立て、棟上げ、井戸掘り、芸事始め、婚礼は吉。移転、開店は控える日。「閉」は金銭の収納、建墓、トイレ作り、池を埋める、穴をふさぐは吉。建築、造作、婚礼、開店は凶。などなど様々な情報が記されております。
然しながらすべてを網羅して、良い日をと選びますと年に数日あるかどうかになってしまいます。様々な物事を行うとき、少しでも参考になればと思います。
以前社頭にて“厄年は境内の一覧表で教えてもらえるのに、良い年というのはないのか”とご質問をいただいた事があります。
確かに厄年だけを表にしているのは申し訳ないのですが、この暦をご覧いただければその年の吉凶、また何に気を付けるべきかまで書いてあるのがお分かりいただけるかと思います。
この暦はもう社務所に出しておりますので、ご希望の方はお気軽に窓口へお尋ねください。