私達神主、またよくご参拝に来られる方には馴染みのものではありますが、この鈴鹿明神社の境内には『梵鐘(ぼんしょう)』があります。
普通、鐘はお寺にあって神社には無いものですが、昔の「神仏習合(しんぶつしゅうごう。神社と仏寺の区別が曖昧な時期)」の名残で境内に残っていると考えられます。
神社にありますので注連縄を張っています
近づくと由来等が刻まれているのが分かります
梵鐘は本来「時間を知らせる」「仏事の際に鳴らす」「年末に除夜の鐘として鳴らす」ためのもので、その音色にも御利益があるとも言われますが、現在神社の行事で鳴らす事はありません。
ただし広島・長崎の原爆投下の日、終戦記念日の併せて三日だけ平和を祈念するために、座間市の依頼を受けて神主が鐘を鳴らしています。
ちなみに参拝の方は自由に鐘を鳴らす事が出来ます。 あまり鳴らしすぎると近隣の方へご心配をお掛けしてしまいますので、その点だけご注意ください。