今月も後半に入り、年末近い12月27日13時には恒例の『歳越大祓』の神事が境内で執り行われます。
これは夏と冬の年二回ある大祓行事の一つで、”半年分の罪穢れを祓い清めて次の半年を無事平穏に過ごせるように”という願いを込めて行うものです。当神社では夏と冬の大祓は参列自由となっており、どなたでも祭典開始時に境内にいらっしゃればご参加いただけます。
歳越大祓の様子
大祓の中では“紙の人形に自分の罪穢れを移してお祓いする”という事が行われます。
興味深いのは、「罪穢れ」というのがお祓いによって消え去るのではなく、神様(人形)にお任せして遠くへ持ち去っていただくという形を取っている事です。
”情けは人の為ならず”という諺があります。善の心が人の間を巡って時に自分に返ってくるならば、悪い心・暗い心も周りの人を傷つけてやがて自分を害する... それならば悪い事は神様の力を借りて目に見えないところまで持って行っていただこう、という日本人の優しい一面が見えるような気が致します。
大祓で用いる人形(ひとがた)と車形
大祓は当日神社までお越しになれなくても、罪穢れを移した人形を事前に神社へお預けする事で参加できます。
人形は社務所の窓口でお渡し出来るほか、ご連絡いただければ郵送させていただく事もできます。ご興味がありましたらお気軽にお尋ねください。