本日は玉串についてお話し致します。神社の祭事に欠かせない物の一つが玉串です。この玉串は榊(さかき)を使用致します。榊はツバキ科サカキ属の常緑小高木。当社の境内にも植樹しており、その榊を用いて祭事を行っております。
この榊に紙垂(しで)、麻を付けたものが玉串でこの玉串をご神前にお供えし拝礼致します。また、社殿や玉垣に取り付け御神域を示すために用いられることもあります。
この榊を用いるようになった説はいくつか有るようですが、語義として常に繁っていることから繁栄を象徴する『栄木』、神域を示すことから『境木』などいくつかの説があるようです。
皆様も御存じかと思いますが、『古事記』『日本書紀』など祭事に榊が用いられる記述が多く出て参ります。
境内の榊
境内の榊
座間市慰霊堂前の榊
皆様は神社昇殿参拝、御祈祷をお受けになられたときに拝見することがあると思います。作法について少々戸惑うこともあると思いますので玉串奉奠の作法を記します。
玉串奉奠の作法
祈念を込めましたら、玉串を時計回りに回し、茎先をご神前に向け、案(台)の上に捧げます。
その後、二礼二拍手一礼の作法にてお参り戴きます。
神社にお参りの際は、同様に二礼二拍手一礼の作法にてお参り戴きます。