2019年８月21日から27日までの７日間、中欧４カ国（チェコ、オーストリア、ハンガリー、スロバキア）へ行ってきました。
自分にとっては初めの訪問なので、社会科教師としての最初の印象を80回にわたって書き留めています。
ただ、あまりにも短期間での訪問であり、現地の人への取材もわずかなため、あくまで主観的なものです。誤解や曲解も十分あり得ますので、引用にはご注意いただくと共に、間違いはご指摘いただけると幸いです。
今回は第４５回 シェーンブル宮殿２です。
今回の特集はマリア・テレジア。
８月２４日（土）、４日目、オーストリアの首都、ウィーンにいます。
ウィーン観光の目玉、シェーンブル宮殿につきました。
位置はウィーン中心部から３～４kmほど西側です。
内部の見学を終えました。
豪華絢爛な部屋を45室見学しました。
正直、お腹いっぱいの気持ちです。
夏の離宮なのにこれだけ豪華。
その財源の出所は・・・
すでに触れましたが、ザルツカンマーグートの岩塩はハプスブルク家の財源です。
チロルのシュヴァーツ銀山などの銀山から採れる銀も財源となっていました。
もちろん、民衆からの税も・・・
土産物です。
チケット売り場
大人1人 １２ユーロ、1440円です。
出入り口です。
大道芸
2階建てバス。
夜にまた来ます。
特集はマリア・テレジア
まずはWikiから
神聖ローマ帝国のローマ皇帝カール6世の娘で、ハプスブルク＝ロートリンゲン朝の同皇帝フランツ1世シュテファンの皇后にして共同統治者、オーストリア大公（在位：1740年 - 1780年）、ハンガリー女王（在位：同じ）、ボヘミア女王（在位：1740年 - 1741年、1743年 - 1780年）で、ハプスブルク帝国の領袖であり、実質的な「女帝」として知られる。
なぜ実質的女帝か？
ハプスブルク家はスペイン系とオーストリア系に分裂し、16世紀に始まった宗教改革を発端に、ヨーロッパ中を巻き込む三十年戦争へと発展しました。
宗教を口実にした覇権争いです。
これにより、ハプスブルク家は勢力を大きく失い、さらにはオスマン・トルコの襲撃、スペイン・ハプスブルク家断絶と動乱の時代が続きました。
ハプスブルク家凋落です。
再びハプスブルク家の威信を取り戻したのがカール6世。
男の世継ぎがいなかったので、跡を継いだのが23歳のマリア・テレジアなのです。
画像出典 Wikipedia
周辺諸国は反発し、プロイセンのフリードリヒ2世が領土侵略を開始すると周辺諸国もこれに便乗し、オーストリア継承戦争が始まりました。
ここで動いたのがマリア・テレジア！決死の覚悟でハンガリー議会に乗り込み、堂々と援軍を要請。その姿にハンガリー貴族が心打たれ、味方になったのです。
そして、彼女は、フランスやロシアと結んでプロイセンに対する復讐戦を開始します。
ライバルである仏ブルボン家とハプスブルク家の同盟は世界を驚かせました。
領土奪回はなりませんでしたが、これらの戦いを通してマリア・テレジアは女帝としての名声は広く轟くこととなったのです。
戦争だけではありません。
国家の整備にも力を注ぎ、陸軍養成所を創設して軍隊を強化したほか、小学校を設立して義務教育制度を定め、病院や貧民院の設立により国民生活を向上させました。
さらに、官僚制度を確立し、国勢調査による税収確保などを行ない、中央集権化を進め、近代国家の礎を築きました。
こうしたマリア・テレジアの活躍を支えたのが、夫のフランツ1世です。
政治は妻に任せて、戦争で逼迫したハプスブルク家の財政を再建しました。
夫婦仲はたいへん良好でマリア・テレジアとの間に20年間で16人の子供が産まれています。
その末娘がマリー・アントワネット。
フランス革命で処刑されたのはあまりにも有名です。
それにしても、マリア・テレジアは、16人の子の出産・子育てをしながら、ハプスブルク家の外交・内政をしていたのです。
それだけでも驚異の女性です。
次回に続きます。次回は、ケルントナー通りです。
今回は、阪急trapicsのツアー「さわやか中欧」での旅行でした。感謝の気持ちを込めて、この名前をお借りします。
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さわやか中欧 見てある記 －１－
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「社楽の会」HP：中国ＯＤＡみてある記 韓国研修・その２ ブリスベン