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週刊朝日百科 仏教を歩く [改訂版] 7号 良寛

2017-09-03 05:16:49 | 宗教の窓
週刊朝日百科 仏教を歩く [改訂版] 7号は、何と良寛です。



 これまでの6人は、それぞれ宗派の創始者でした。
 
 なぜここで良寛が?

 良寛について見てみましょう。

 
 良寛は江戸時代後期の曹洞宗の僧侶であり、歌人や書家でもあります。

 越後国出雲崎の大名主・橘屋の長男としてうまれました。
 このあたりは、佐渡金山の窓口として、繁栄した街です。

 18歳で名主見習いだった良寛は、うまくいかず出家しました。

 出家後、22歳で、玉島(岡山県倉敷市)の円通寺の国仙和尚に師事します。
 もともと優秀だった良寛は、そこにあった多くの仏典の教書を熱心に学びました。
 そして、これまでの自分を捨てて、諸国を廻る旅に出ます。

 48歳で越後国蒲原郡国上村国上寺の五合庵、59歳のとき乙子神社内の草庵、70歳で島崎村の木村家の離れにそれぞれ移り住みました。

 無欲で、生涯寺を持たず、諸民に慕われました。
 
 難しい説法や議論を一切行わず、自らの生き方や、簡単な言葉(「愛語」「戒語」)によって、解り易く仏法を説きました。
 その姿勢は、広く共感や信頼を得ることになりまた。

 最期を見とった弟子の貞心尼が『蓮の露』に良寛の和歌を集めて今に伝えています。他に漢詩や狂歌、俳句があり、書も残っています。

 新潟県長岡市の隆泉寺に墓所があります。

 k-styleの良寛の言葉(詩歌、愛語、信仰) 前編
 http://www.fruits.ne.jp/~k-style/ryoukan1.htmlには、良寛の言葉が集められています。中編、後編もあります。


本誌の内容です。

良寛とはどんな人?
 子供と手まりをこよなく愛した日本人のあこがれ
  栗田 勇

■イラスト良寛交友録

良寛 教えの広がり
 心のふるさとを失った競争社会で慕われる良寛
  竹村牧男

■良寛のあゆみ
 良寛のことば
  死をも超越した禅僧良寛の真実の吐露

竹村牧男
 良寛ゆかりの旅

新潟県中越地方
 良寛を支えた人々の優しさがいまも残る心ゆたかな風土

編集部
◆ゆかりの地・周辺図・主な年中行事
 この地のおすすめ
  おこわだんご/夕日

[仏教 見る・聞く・ふれる]
 良寛書画の楽しみ方
  松本市壽

良寛と貞心尼を結ぶ真情あふれる相聞の歌
 岡田彩佑実

◆名僧の遺産
 良寛遺愛の手まり(燕市分水良寛史料館)
  塚本智弘

■連載
この仏さまが好き!(7)
 伐折羅大将(新薬師寺)
  田中ひろみ

梅原猛の新「授業・仏教」第7講
 良寛 漢詩、和歌、書が渾然一体の芸術
  梅原 猛

ドイツ人住職が伝える「禅の道」第7話
 放下著
  ネルケ無方

法話 仏教への誘い 第7話
 「愛別離苦」 別れが苦しい、欲望が苦しい
  瀬戸内寂聴

週刊お遍路さん(7)
 徳島県6日目 鶴林寺から太龍寺
  小野庄一

典座きんの食べる仏教(7)
 なすの利休汁と切り干し大根のかき揚げ
  藤井宗哲・藤井まり

初歩からの仏教入門 第7回
 教えを広めた仏弟子たち
  釈 徹宗

暮らしの仏教Q&A(7)
 お焼香と香典袋
 佐藤達全

仏教聖地巡り(7)
 スワヤンブー(ネパール) 
 田村 仁



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