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子どもが生き生きとする授業スタイル-3-

2018-03-28 05:48:50 | 教師のための指導法
子どもが生き生きとする授業スタイル-3-

 森竹高裕氏の実践を紹介する第3弾。


■C:劇・シュミレーション・体験・実験

19 劇(ロールプレイ)
  劇で表現する。

 例:3年国語「三年とうげ」:おじいさんとトルトリの会話を劇でやってみよう。
   1年道徳「橋の上のおおかみ」思いやり・親切:狼になって一本橋を渡る動物を「もどれもどれ」と追おう。


※ 劇化は、学習内容のまとめの表現としてとても有効です。
 シナリオは本当に内容を理解していたいと書けません。また、衣装や小道具なども考えると、総合的な理解力、表現力が求められます。

20 シュミレーション(ごっこ活動)
  実際にはできないが、シュミレーションでその状況を作る。

 例:6年社会「戦国時代」天下統一シュミレーション:ジャンケンで戦をして、一番勝った人が天下を統一する。
   英語「スキット」:買い物など会話の場面を意図的に設定し、英語でやりとりをする。
   6年社会「国会」給食をおいしくする法案を作ろう。:国会議事堂見学時、憲政記念館でニセ議会を開く。


※ 劇と似ていますが、もっといろいろな方法があります。
 これだけで、数冊の本が書けるほどの奥深い手法です。

21 バーチャル体験
   実体験の難しいものについて、バーチャル体験をする。

 例:3年理科「こん虫」バーチャル昆虫採集をしよう:画面の風景の絵をタッチして、隠れている昆虫を見つける。
   3年算数「かたち」しきつめもよう:パソコン内で三角形や四角形を列べて模様づくりをする。


※ グーグルの航空写真を併用しながら、地図旅行をするのもこれにあたるのかな。

22 モデル実験
  実体験が難しいときには、モデル実験でその状況を作り観察する。

 例:6年理科「大地の作り」:塩原の化石で発掘しよう、ミニ火山、溶岩流をつくろう。
   3年理科「太陽の動き」:どうして影は太陽と反対に動くのか、電灯で実験しよう。


※ 火山岩と深成岩の違いを、理科の化学実験でモデリングする授業を見ました。
 説得力がありました。

23 パワーアップする
  子どもが好きな「もっと増やす」「もっとパワーアップする」ということを活動の中に組み込む。

 例:4年理科「電流の働き」直列つなぎ:プロペラがもっと高く上がるためには、どうしたらいいだろうか。


※ 社会科でも使えますが、やはり理科の実験にはかないません。

24 試行錯誤する
  試行錯誤しながら、完成(解決)のゴールをめざす。

 例:3年理科「豆電球」:乾電池、エナメル線1本、豆電球で明かりを点けよう。
   6年算数「ならべ方と組み合わせ方」:この絵が一筆書きでできるかやってみよう。


※ 実験器具と材料、時間を十分に与えて、試行錯誤させる授業を見ましたが、大切なことだと思いました。

25 変化の観察
  観点を示し、物事が変化していくようすを観察させる。

 例:5年理科「もののとけかた」:色水が蒸発するとき、蒸気の中に色も一緒に含まれているか。
   4年社会「ごみとくらし」:本当にゴミ袋(コーン袋)が土の中で溶けて消えるか実験しよう。


※ これも大切な実験です。
  毎日ミニトマトの生長を記録するなど、すき間の時間を使って取り組むことができます。

26 ダイナミックな実験・活動
  発展的な学習として大がかりにしかける。

 例:総合「静岡県のまちづくり」まちづくり探検に出かけよう:静岡県のいろいろなまちにグループごと探険に出かける。
   3年理科「日光のはたらき」光通信をしよう:あの山の向こうから学校まで光りが届くだろうか。


※ 総合的な学習で仕掛けたい活動です

27 たんけん型
  目的を持たせてフィールドワークをする。

 例:4年社会「昔のくらし」ふるさと歴史ウォークラリー:学区の史跡を地図にしておき、グループごとウォークラリーをする。
   理科「ネイチャーゲーム」:林の中から、この色(複数を提示)と同じ色の葉を見つけてこよう。


※ 校外学習や修学旅行、自然教室などと組み合わせてもいい活動です。

28 本物体験
  ごっこではない本物の体験をさせる。

 例:総合「食農」:作った農作物を朝市の仲間に入れてもらい売ってみよう。
   図工「粘土ワークショップ」:県立美術館で1tの粘土で遊ぼう。ロダン館で作品を見よう。


※ 時間とお金があればやってみたい活動です。
 竪穴式住居を造って、土器を作って、煮炊きしてみたいですね。
 
 明日に続きます。

 子どもが生き生きとする授業スタイル-1-

 子どもが生き生きとする授業スタイル-2-

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 子どもが生き生きとする授業スタイル-4-

 子どもが生き生きとする授業スタイル-5-

 子どもが生き生きとする授業スタイル-6-

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