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・ 科学力再興への「卓越大学」に
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※ 観光船事故が2社の他は分かれました。
中日です。
さて、大国に仲間入りするインドは、どんな国か。岐阜女子大南アジア研究センター特別客員准教授の笠井亮平さんは、近著『第三の大国 インドの思考』(文春新書)の中で、「分かりにくさがつきまとう」と述べています。
確かに。インドは、日本と米国、オーストラリアとの安全保障などの協力枠組み「クアッド」に加わり、この三カ国との二国間関係も強化中。日米豪の側も、中国やロシアへの包囲網を強めるため、インドを自陣営に引き込もうと躍起になっています。
その一方で、インドは中ロが主導する地域組織・上海協力機構(SCO)の一員でもあります。クアッドとSCOの両方に加盟しているのは、インドだけです。
そうなのです。両陣営とも仲良くし、利を得ようとするコウモリのようにも見えます。
むしろ、将来の「米中印時代」を見据えた、第三極の位置を確立しようとしているのかもしれません。