カダフィの死が金正日に与えた影響=核兵器開発を加速―北朝鮮
中国紙や韓国紙には、カダフィと金正日についていろいろ書いています。
代表的な論調が、次のものです。
http://news.livedoor.com/article/detail/5978122/からの引用です。
2011年はビン・ラディン、カダフィと「米国の敵」2人が死亡した。もう1人の「米国の敵」金正日の心境やいかに、と中国では話題となっている。2011年10月28日、鳳凰ブログのエントリー「北朝鮮では現在もカダフィ死亡のニュースは報道禁止となっている」もこの話題をとりあげている。
韓国紙・朝鮮日報の報道によると、金正日はリビア情勢の行方に強い関心を寄せていたという。しかし、カダフィの死から1週間以上経った今も北朝鮮国内でこの事実は報道されていない。独裁者の死が北朝鮮国内の動揺を招き、金正恩への権力継承への障害になると懸念されているためではないか。
また注目すべきはカダフィの死が北朝鮮の核問題に与える影響だろう。核保有を放棄したカダフィは無残な死を遂げた。その二の轍を踏まないため、金正日は核保有の意志をさらに強固なものとし、開発を加速させたと韓国の専門家は分析している。(翻訳・編集/KT)
関連記事を紹介します。
北朝鮮人はなぜ金一族に「絶対服従」なのか?―中国
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=55227
2011年10月13日、中国の時事評論家、衛金桂(ウェイ・ジングイ)氏は「北朝鮮人はなぜ金一族に服従するのか」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。以下はその内容。
北朝鮮は今や地球の天然記念物と言っても過言ではない。中でもすごいのは国民の指導者に対する崇拝ぶりだ。指導者が現れると一斉にまるで発狂したかのように涙を流して喜びを表現する。専制国家の国民は奴隷根性に満ちており、指導者を神格化するというのは人類の歴史上、共通の傾向である。
だが、北朝鮮の人々は本当に自分たちの国は世界で最も幸福で、無敵の指導者だと信じているのだろうか。中国や韓国から来た観光客が色とりどりの綺麗な服を着て、自分たちの1年半分の収入に相当する高価な品を手にしているのを見てどう思うか。商売で中国に頻繁に出入りする人たちの話を聞いて、この生活が本当に「最も幸福」なのか考えたりはしないのか。
いまだに金一族が隆盛を保っていられるのは、その統治手段の特殊性と深い関わりがある。まずは金一族に気に入られれば出世できるという方程式が明確なこと。寵愛を受けることに成功すれば、こんなに良い暮らしが待っているということを大々的に宣伝し、「頑張れば次は自分だ」と思わせる。こうして自然に奴隷になることが国民全員の目標になっていくというわけだ。
次に、庶民の逃げ道を完全にふさぐこと。北朝鮮では外国籍を取ることはできない。どんなに金があっても、学問に優れていても許されない。反対にこうした人材はすべて上層部に入れ、海外移住したいと思わせないようにする。外国人との結婚も厳しく制限し、国境を越えて韓国側に渡ろうとする人間は容赦なく射殺する。ここまで閉鎖された国で幸せを得るためには、もはや権力者にへつらうしかない。
最後に、公有制と計画経済で民衆を奴隷化しているということ。民衆に貧しい暮らしをさせることは、専制統治者の常とう手段だ。奴隷には生産手段も生活手段もない。服従するしかないのだ。言い換えれば、統治者が民衆に服従させたければ、貧しい暮らしをさせ、飢え死にしたくなければ言うことを聞けと言えば良い。彼らにとっては国への忠誠が生きるための唯一の道。北朝鮮の民衆は茶碗を掲げ、金一族の前でひたすら跪くしかないのだ。(翻訳・編集/NN)
中国紙や韓国紙には、カダフィと金正日についていろいろ書いています。
代表的な論調が、次のものです。
http://news.livedoor.com/article/detail/5978122/からの引用です。
2011年はビン・ラディン、カダフィと「米国の敵」2人が死亡した。もう1人の「米国の敵」金正日の心境やいかに、と中国では話題となっている。2011年10月28日、鳳凰ブログのエントリー「北朝鮮では現在もカダフィ死亡のニュースは報道禁止となっている」もこの話題をとりあげている。
韓国紙・朝鮮日報の報道によると、金正日はリビア情勢の行方に強い関心を寄せていたという。しかし、カダフィの死から1週間以上経った今も北朝鮮国内でこの事実は報道されていない。独裁者の死が北朝鮮国内の動揺を招き、金正恩への権力継承への障害になると懸念されているためではないか。
また注目すべきはカダフィの死が北朝鮮の核問題に与える影響だろう。核保有を放棄したカダフィは無残な死を遂げた。その二の轍を踏まないため、金正日は核保有の意志をさらに強固なものとし、開発を加速させたと韓国の専門家は分析している。(翻訳・編集/KT)
関連記事を紹介します。
北朝鮮人はなぜ金一族に「絶対服従」なのか?―中国
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=55227
2011年10月13日、中国の時事評論家、衛金桂(ウェイ・ジングイ)氏は「北朝鮮人はなぜ金一族に服従するのか」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。以下はその内容。
北朝鮮は今や地球の天然記念物と言っても過言ではない。中でもすごいのは国民の指導者に対する崇拝ぶりだ。指導者が現れると一斉にまるで発狂したかのように涙を流して喜びを表現する。専制国家の国民は奴隷根性に満ちており、指導者を神格化するというのは人類の歴史上、共通の傾向である。
だが、北朝鮮の人々は本当に自分たちの国は世界で最も幸福で、無敵の指導者だと信じているのだろうか。中国や韓国から来た観光客が色とりどりの綺麗な服を着て、自分たちの1年半分の収入に相当する高価な品を手にしているのを見てどう思うか。商売で中国に頻繁に出入りする人たちの話を聞いて、この生活が本当に「最も幸福」なのか考えたりはしないのか。
いまだに金一族が隆盛を保っていられるのは、その統治手段の特殊性と深い関わりがある。まずは金一族に気に入られれば出世できるという方程式が明確なこと。寵愛を受けることに成功すれば、こんなに良い暮らしが待っているということを大々的に宣伝し、「頑張れば次は自分だ」と思わせる。こうして自然に奴隷になることが国民全員の目標になっていくというわけだ。
次に、庶民の逃げ道を完全にふさぐこと。北朝鮮では外国籍を取ることはできない。どんなに金があっても、学問に優れていても許されない。反対にこうした人材はすべて上層部に入れ、海外移住したいと思わせないようにする。外国人との結婚も厳しく制限し、国境を越えて韓国側に渡ろうとする人間は容赦なく射殺する。ここまで閉鎖された国で幸せを得るためには、もはや権力者にへつらうしかない。
最後に、公有制と計画経済で民衆を奴隷化しているということ。民衆に貧しい暮らしをさせることは、専制統治者の常とう手段だ。奴隷には生産手段も生活手段もない。服従するしかないのだ。言い換えれば、統治者が民衆に服従させたければ、貧しい暮らしをさせ、飢え死にしたくなければ言うことを聞けと言えば良い。彼らにとっては国への忠誠が生きるための唯一の道。北朝鮮の民衆は茶碗を掲げ、金一族の前でひたすら跪くしかないのだ。(翻訳・編集/NN)