週刊 仏教を歩く[改訂版] 5号 親鸞
いよいよ浄土真宗の開祖、親鸞です。
信者の方には不十分かもしれませんが、簡単に説明します。
親鸞は1173年、京都で生まれました。
父は、藤原家末流の下級貴族である日野有範、母は清和源氏の八幡太郎義家の孫娘の吉光女。幼名は松若麿(まつわかまろ)。
1181年、叔父に連れられ、京都の青蓮院で得度。名は範宴(はんねん)。得度は出家の儀式のことです。
天台宗の僧侶として、29歳まで比叡山で学問修行をします。
1201年(29歳)、比叡山と別れ、京都の六角堂で百日間の参籠をします。
九五日目。
聖徳太子(救世観音の化身)が現れ、
「行者宿報設女犯 我成玉女身被犯 一生之間能荘厳 臨終引導生極楽」
これをどう思います?
ひとつの解釈ですが、
行者が因縁によって女性と一緒に交わったならば、私が女性となりましょう。以後荘厳に過ごし、命を終えるとき、導いて極楽に導きましょう。[
さらに「此は是我が誓願なり 善信この誓願の旨趣を宣説して一切群生にきかしむべし」の言葉を得ます。
そして、法然(1133-1212)を訪ね、百日にわたり法然の元へ通います。
1203 救世観音の夢告を得て、恵信尼と結婚。 肉食妻帯を断行される ここがすごい!
1207 後白河上皇が念仏を停止。
承元の法難
法然上人は土佐へ、親鸞聖人は越後へ流刑に遭われます。
この頃から「愚禿釈親鸞」を名乗ります。
親鸞という名は「天親」と「曇鸞」に由来し、以降は、非僧非俗の在家仏教の道 を歩みます。
1211 流罪が許されますが、稲田(現笠間市)の草庵に住み、『教行信証』の執筆を開 始します。1224年にほぼ完成します。
1235頃 京都に戻ります。
1256頃 息子の善鸞を義絶。
1262 九十歳で浄土に往生。
すごい人です。
親鸞とはどんな人?
「非僧非俗」を貫いたラジカルな思索者
山折哲雄
■イラスト親鸞交友録
親鸞 教えの広がり
本願寺教団の形成と関東の門弟たちの流れ
佐藤正英
■親鸞のあゆみ
親鸞のことば
「他力」こそ悟りへの道
佐藤正英
[仏教 見る・聞く・ふれる]
東国の親鸞と二十四輩
今井雅晴
付録解説 はじめての写経
英月
親鸞ゆかりの旅
西本願寺
信仰の空間と華麗な建築群
佐藤文子
◆境内マップ
◆名僧の遺産
恵信尼の書状
佐藤文子
東本願寺
御影堂と阿弥陀堂の威容
佐藤文子
◆境内マップ
◆名僧の遺産
国宝「教行信証」(坂東本)
赤尾栄慶
◆西本願寺/東本願寺
◆洛中・洛東のゆかりの地 主な年中行事
この地のおすすめ
■連載
この仏さまが好き!(5)
五劫思惟阿弥陀(五劫院)
田中ひろみ
梅原猛の新「授業・仏教」第5講
親鸞 悪の自覚と深い懺悔の“詩人”
梅原 猛
ドイツ人住職が伝える「禅の道」第5話
大丈夫
ネルケ無方
法話 仏教への誘い 第5話
「不殺生」 殺してはならない、殺させてはならない
瀬戸内寂聴
週刊お遍路さん(5)
徳島県4日目 大日寺から井戸寺
小野庄一
典座きんの食べる仏教(5)
蓮根ボールと銀杏飯
藤井宗哲・藤井まり
初歩からの仏教入門 第5回
語り継がれる「最後の旅」
釈 徹宗
暮らしの仏教Q&A(5)
戒名や法名について
佐藤達全
仏教聖地巡り(5)
スコータイ(タイ)
田村 仁
特別付録
初心者でもできる!
般若心経写経用紙
いよいよ浄土真宗の開祖、親鸞です。
信者の方には不十分かもしれませんが、簡単に説明します。
親鸞は1173年、京都で生まれました。
父は、藤原家末流の下級貴族である日野有範、母は清和源氏の八幡太郎義家の孫娘の吉光女。幼名は松若麿(まつわかまろ)。
1181年、叔父に連れられ、京都の青蓮院で得度。名は範宴(はんねん)。得度は出家の儀式のことです。
天台宗の僧侶として、29歳まで比叡山で学問修行をします。
1201年(29歳)、比叡山と別れ、京都の六角堂で百日間の参籠をします。
九五日目。
聖徳太子(救世観音の化身)が現れ、
「行者宿報設女犯 我成玉女身被犯 一生之間能荘厳 臨終引導生極楽」
これをどう思います?
ひとつの解釈ですが、
行者が因縁によって女性と一緒に交わったならば、私が女性となりましょう。以後荘厳に過ごし、命を終えるとき、導いて極楽に導きましょう。[
さらに「此は是我が誓願なり 善信この誓願の旨趣を宣説して一切群生にきかしむべし」の言葉を得ます。
そして、法然(1133-1212)を訪ね、百日にわたり法然の元へ通います。
1203 救世観音の夢告を得て、恵信尼と結婚。 肉食妻帯を断行される ここがすごい!
1207 後白河上皇が念仏を停止。
承元の法難
法然上人は土佐へ、親鸞聖人は越後へ流刑に遭われます。
この頃から「愚禿釈親鸞」を名乗ります。
親鸞という名は「天親」と「曇鸞」に由来し、以降は、非僧非俗の在家仏教の道 を歩みます。
1211 流罪が許されますが、稲田(現笠間市)の草庵に住み、『教行信証』の執筆を開 始します。1224年にほぼ完成します。
1235頃 京都に戻ります。
1256頃 息子の善鸞を義絶。
1262 九十歳で浄土に往生。
すごい人です。
親鸞とはどんな人?
「非僧非俗」を貫いたラジカルな思索者
山折哲雄
■イラスト親鸞交友録
親鸞 教えの広がり
本願寺教団の形成と関東の門弟たちの流れ
佐藤正英
■親鸞のあゆみ
親鸞のことば
「他力」こそ悟りへの道
佐藤正英
[仏教 見る・聞く・ふれる]
東国の親鸞と二十四輩
今井雅晴
付録解説 はじめての写経
英月
親鸞ゆかりの旅
西本願寺
信仰の空間と華麗な建築群
佐藤文子
◆境内マップ
◆名僧の遺産
恵信尼の書状
佐藤文子
東本願寺
御影堂と阿弥陀堂の威容
佐藤文子
◆境内マップ
◆名僧の遺産
国宝「教行信証」(坂東本)
赤尾栄慶
◆西本願寺/東本願寺
◆洛中・洛東のゆかりの地 主な年中行事
この地のおすすめ
■連載
この仏さまが好き!(5)
五劫思惟阿弥陀(五劫院)
田中ひろみ
梅原猛の新「授業・仏教」第5講
親鸞 悪の自覚と深い懺悔の“詩人”
梅原 猛
ドイツ人住職が伝える「禅の道」第5話
大丈夫
ネルケ無方
法話 仏教への誘い 第5話
「不殺生」 殺してはならない、殺させてはならない
瀬戸内寂聴
週刊お遍路さん(5)
徳島県4日目 大日寺から井戸寺
小野庄一
典座きんの食べる仏教(5)
蓮根ボールと銀杏飯
藤井宗哲・藤井まり
初歩からの仏教入門 第5回
語り継がれる「最後の旅」
釈 徹宗
暮らしの仏教Q&A(5)
戒名や法名について
佐藤達全
仏教聖地巡り(5)
スコータイ(タイ)
田村 仁
特別付録
初心者でもできる!
般若心経写経用紙