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思考力・判断力・表現力をはぐくむ1

2009-06-17 10:54:31 | 教育関連情報
 議会が終わりました。一般質問の中では、新学習指導要領についての質問が出されました。市民に関心をもってもらえることはありがたいことだと思いました。
 そこでも出た言葉が、「基礎的・基本的な知識及び技能を習得させるとともに、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくむ」です。これは、学校教育法第30条の一部で、それまで「学力とは何ぞや」ともめていた学力論争に終止符を打った歴史的な条文です。
 それでは、「活用」とは、具体的に何をするのでしょうか?
 中央教育審議会答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」(平成20年1月)では、思考力・判断力・表現力等をはぐくむ学習活動として、次のような例が示されていました。少し長くなりますが、2回に分けて引用します。今回は6つのうち、前半の3つです。

① 体験から感じ取ったことを表現する
(例) ・日常生活や体験的な学習活動の中で感じ取ったことを言葉や歌、絵、身体などを用いて表現する
② 事実を正確に理解し伝達する
(例) ・身近な動植物の観察や地域の公共施設等の見学の結果を記述・報告する
③ 概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする
(例) ・需要、供給などの概念で価格の変動をとらえて生産活動や消費活動に生かす
・衣食住や健康・安全に関する知識を活用して自分の生活を管理する

 ③の「自分の生活を管理する」ことが学習活動と言えるかは疑問ですが、多くが「言語」がかかわることがわかります。明日に続きます。

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