『社会科 授業の基礎基本』－１１－

星野成実先生の『新任教師の仕事　社会科 授業の基礎基本』（小学館）を紹介します。



今回は、Part1 社会科の基礎基本テクニック　より　　数字を見ると社会が見える統計資料　

社会科は、社会認識を通して公民的資質・能力を育成する教科です。

社会認識の社会とは、社会事象のこと。

社会事象を端的に表すのが統計資料です。

私は、調べ学習の時は鉄則を示していました。

個別の事象は、統計資料で裏付けよ

統計資料は個別の事象で命を吹き込め

ある人の話など具体的な事実は大切ですが、それが一般的である根拠が数字です。

また、数字だけでは実際に生きている人が見えてきません。そこには、具体的な事実が必要なのです。

星野先生は、統計資料を使うポイントを次のように言っています。

・　基本を教える

・　量や変化をとらえさせる

・　分かることや理由を考えさせる

この中の基本とは次のものです。

・　表題（標題）を押さえる

・　調べた年を押さえる

・　出典を押さえる

応用技として、次の二つを挙げています。

１　マスキングして予想させ変化に気づかせる：わたしがよくいう「かくす」です。

２　続きを書かせて変化に気づかせる。

こうした活動が、興味・関心を高め、理解を助けるのです。

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