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Keith Jarrett - Creation (2015)

2015-10-21 05:57:12 | 音楽雑感&関連サイト
今年発売された、Keith Jarrett待望のニュー・アルバム「Creation」

YouTubeより、Keith Jarrett - Creation (2015)  を紹介します。


 ここから https://www.youtube.com/watch?v=V9HawLYmsoY

Keithが、昨年行った世界各地でのピアノ・ソロ公演の記録で、すべてソロ、すなわちインプロヴィゼーションです。

amazonの説明から紹介します。

パートI (2014年6月25日トロント) は、これまでの歳月を噛みしめるようにじっくりと奏でられています。いつになく落ち着きが感じられ、Keithが新たな時代の幕開けを宣言しているかのよう。

一転して愛らしい旋律が現れるパートII (2014年5月9日東京) 。非常に優しいタッチに終始しており、時折、歌うようなKeithの声が聴こえてきます。

パートIII (2014年7月4日パリ) でも穏やかな調べが紡ぎ出され、「パリの空を優雅に舞う風のような曲」と、ちょっと気取った言い方をしたくもなります。

切々と語りかけるようなパートIV (2014年7月11日ローマ) 。インプロヴィゼーションとはいえ、メロディがしっかりしており、Keithの頭の中には、常にいくつもの旋律が鳴り響いているに違いない、との思いに至ります。

さざ波のようなフレーズに続き、これもしっかりしたメロディが現れるパートV (2014年5月9日東京) 。Keithは自分に言って聞かせるようにピアノを奏でており、観客がじっとそれに聴き入っている様子が目に浮かびます。

煌めくような音に続いて奏でられる旋律から、穏やかな春の日差しを思い浮かべてしまうパートVI (2014年5月6日東京)。Keithはピアノと共に歌っており、その演奏は徐々に力強さを増していきます。波が押し寄せ、また引いていく中で曲は幕を閉じていきますが、もっとこの演奏を聴きたいと当日の観客も感じたはず。このアルバムのベストでは?

パートVII (2014年7月11日ローマ) は、若干アブストラクトな面が強調された曲。しかし、美しさはこのアルバムの中で際立っていると思います。

同じ日の録音で、こちらも美しいパートVIII (2014年7月11日ローマ) 。妖精が道に迷って、あちこちを舞っている、とでも表現すれば良いのでしょうか?

東京での録音が9曲中4曲も収録されているのは、日本人としては嬉しい限り。パートIX (2014年4月30日東京)は、パートI同様、ゆっくりと噛みしめるように演奏されています。ピアノと共に声を放つKeith。自らの人生を振り返りつつ、ピアノに向っていたような気がします。

比較的短めの曲を集めた構成であり、かつての長尺なソロ・パフォーマンスのように、じわじわと盛り上がる中で、大きなうねりに身体がさらわれるような瞬間は訪れないかもしれませんが、音楽の美を掬い上げていくKeithのプレイに、耳が釘付けになるのは間違いないと思います。


インプロヴィゼーションのなかでもしっとり系。

キースのファンにはたまりませんね。

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