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哲学入門25 カント 名言

2019-02-12 05:36:32 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第25回は、カント 名言 です。
 ここから https://www.youtube.com/watch?v=Yh5-fmJzmgY



精神の市民革命が起こりました。
その代表がドイツ観念論哲学(理想主義哲学)カントが大成しました。

彼は、道徳法則に従って行為することは義務として意識される。その義務とは、実践理性が自分自身に与える命令としました。

道徳法則は、全ての人に当てはまる命令です。
すべての原則(格率)に当てはまるように行動しなさい、と言いました。
その原則とは、普遍的に正しいこと、すなわち、愛とか誠実、正直、など、いつの時代でも、どこの国でも通用する正しいことを指します。それが格率です。

ただし、カントは何が正しいのかは言っていません。
それぞれが、良心で考えなさい。カントはそれを「法廷」と言っています。
良心に従って行動することが意志の自律です。
良心からの命令は無条件の命令です。定言命法と言います。
「もしこうしたらこうなるだろう」(仮言命法)ではいけません。
見返りを求めない行為のみをとしました。

無条件の善は?


カントは結果より動機を重要視したのです。



人格が備わった人が人格者です。
人格は備えることは、有名になりたいなどの目的ではなく、人格を備えることそのものをめざしなさいとしました。
それが


カントにとっての最高の目的は、人格の完成なのです。
よって人格主義とも呼ばれます。

普通は幸福を目的とします。
カントは、人格を備えるという目的を大切にしたのです。
だから



イギリスやフランスのような血を流した革命の後の時代の処世術として考えたのかもしれません。
思想は、時代を反映するのです。



後につくられる国際連盟、国際連合の設立を提唱しているのです。

カントは偉大でした。
ただ理想主義なので、現実とのギャップはあります。

カントのまとめです。





しかし、カントの時代には、現実に殺し合いもしています。
そこで、カントを批判する大家が現れました。
それが

次の人です。

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