5年前に行った色丹島の報告を再掲しています。
直接見聞きしたことをご覧ください。
少しでも北方四島についての理解につながれば幸いです。
※ この色で書いたものは、平成28年、平成30年に書き足したものです。
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平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告6回目です。
個人的な見解や誤解も含まれるかもしれませんので、引用にはご注意ください。
今日は、穴澗初等中等学校視察 その1です。
穴澗村は人口1000人ちょっと。
この穴澗初等中等学校は、1年生から11年生までが通う、小中高一貫の学校で、約110名の児童生徒が学んでいます。
小学校4年、中学校5年、高校2年です。
高校だけは、サハリンなどの学校に通う生徒も一部いるそうです。
ここで、ロシアの教育制度について、簡単に触れておきます。
ソ連が解体した翌年、1992年からは4・5・2・5制の新しい教育制度が導入されました。
ソビエト時代の教育制度では、国の方針で、職業訓練を重視した授業が行われていました。
しかし、新しい制度では、それまでなかった私立の学校も少しずつ増え、教養を身につけるための多様な授業を受けることができるようになっています。
義務教育は最初の9年間(初等学校+基礎学校)ですが、その後の2年間を含めた11年間を一貫教育で行うケースが多いのがロシアの特徴です。この穴澗初等中等学校もその一つです。
義務教育を修了した生徒は、一般に大学進学を目指す高校に進むコースと、専門学校に進むコースを選びます。高校を卒業した生徒の大学進学率は80%を超え、大学生の数も増えています。
ただ、この穴澗初等中等学校の卒業生は、100%大学に進学します。
大学は色丹島にはなく、全員がサハリンや大陸へ行くことになります。
数年前には、お茶の水女子大学へ進学した生徒もいました。
それでは、穴澗初等中等学校の中に入ってみましょう。
今回案内をしていただいた、オレイニコワ教頭先生です。
聞き間違いかもしれませんが、「この学校に50年勤めている」と聞こえましたが・・・???
ロシアは、人事異動はありません。
一度赴任した学校に、最後まで勤めます。
奥の個室は???
更衣室でした。
ランチルームです。
給食はもちろん無料。(高校では一部有料)
2交代で、先生も一緒に食べるそうです。
調理員は3人です。
体育館です。バレーボールの高いネットが張ってありました。
きれいに見えますが、床はこんな感じです。
すき間があります。
体育倉庫には、平行棒や鞍馬がありました。吊り輪もあり、さすがに体操が盛んです。
日本の保健室に当たります。養護教諭というよりは、カウンセラーに近いそうです。
週に1回、カウンセリングの専門家が来るという情報も・・・・。未確認です。
身長体重計です。
最も驚いたのが、この写真!
歯の治療室があったことです。
週に1回、歯科医が来て、虫歯の子を治療していきます。
もちろん無料です。
これには驚きました。
ロシア政府は、北方4島に住んでもらい、実効支配を進めたい。
そのために、少しでも良い環境にしていきたいということなのです。
ロビーには卓球台が・・・
子どもの自由研究も展示されていました。
この生徒は、芭蕉「奥の細道」を調べていました。
運動場はほとんどありません。遊具スペースが一部ありました。
ランニングをするときは、学校の周囲を走るそうです。
ロビーには、ウラジーミル・プーチ大統領と、ドミートリー・メドヴェージェフ首相が・・・・。
窓の外には、旧軍隊の施設が放置されて残っています。北海道東方沖地震で壊れたままになっているのです。
明日も学校の様子を紹介します。
このブログでのシリーズ記事は・・・
平成25年度北方四島交流訪問事業 -古釜布湾-
-古釜布湾2-
-穴澗湾 船中研修 -
-穴澗桟橋上陸 -
-歓迎式 -
- 穴澗初等中等学校視察 その1-
- 穴澗初等中等学校視察 その2-
- 穴澗初等中等学校視察 その3-
- インペリアルでの昼食 -
- 交流行事アトラクション -
- 意見交換会 その1 -
- 意見交換会 その2 -
- 意見交換会 その3 -
- 図書館見学 -
- 色丹島穴澗発電所見学 -
- 8月3日の夕食 -
- 稲茂尻視察 -
- 稲茂尻墓地墓参 -
- 斜古丹墓地墓参 -
- ホームビジット -
- サッカー大会 -
- 穴澗商店視察 -
- 夕食交流会 -
- 別れ ~ 出航 -
- 根室へ -
- 根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター -
- 日本地図 -
- 出 発 前 -
このブログでの他のシリーズは・・・
さわやか中欧 見てある記 -1-
ベトナム・ホーチミン みてある記 -1-
タイ・バンコク 見てある記-1-
シェムリアップみてある記 -1-
香港に来ています
台湾レポート-1-
直接見聞きしたことをご覧ください。
少しでも北方四島についての理解につながれば幸いです。
※ この色で書いたものは、平成28年、平成30年に書き足したものです。
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平成25年度 北方四島交流訪問事業(教育関係者・青少年)の報告6回目です。
個人的な見解や誤解も含まれるかもしれませんので、引用にはご注意ください。
今日は、穴澗初等中等学校視察 その1です。
穴澗村は人口1000人ちょっと。
この穴澗初等中等学校は、1年生から11年生までが通う、小中高一貫の学校で、約110名の児童生徒が学んでいます。
小学校4年、中学校5年、高校2年です。
高校だけは、サハリンなどの学校に通う生徒も一部いるそうです。
ここで、ロシアの教育制度について、簡単に触れておきます。
ソ連が解体した翌年、1992年からは4・5・2・5制の新しい教育制度が導入されました。
ソビエト時代の教育制度では、国の方針で、職業訓練を重視した授業が行われていました。
しかし、新しい制度では、それまでなかった私立の学校も少しずつ増え、教養を身につけるための多様な授業を受けることができるようになっています。
義務教育は最初の9年間(初等学校+基礎学校)ですが、その後の2年間を含めた11年間を一貫教育で行うケースが多いのがロシアの特徴です。この穴澗初等中等学校もその一つです。
義務教育を修了した生徒は、一般に大学進学を目指す高校に進むコースと、専門学校に進むコースを選びます。高校を卒業した生徒の大学進学率は80%を超え、大学生の数も増えています。
ただ、この穴澗初等中等学校の卒業生は、100%大学に進学します。
大学は色丹島にはなく、全員がサハリンや大陸へ行くことになります。
数年前には、お茶の水女子大学へ進学した生徒もいました。
それでは、穴澗初等中等学校の中に入ってみましょう。
今回案内をしていただいた、オレイニコワ教頭先生です。
聞き間違いかもしれませんが、「この学校に50年勤めている」と聞こえましたが・・・???
ロシアは、人事異動はありません。
一度赴任した学校に、最後まで勤めます。
奥の個室は???
更衣室でした。
ランチルームです。
給食はもちろん無料。(高校では一部有料)
2交代で、先生も一緒に食べるそうです。
調理員は3人です。
体育館です。バレーボールの高いネットが張ってありました。
きれいに見えますが、床はこんな感じです。
すき間があります。
体育倉庫には、平行棒や鞍馬がありました。吊り輪もあり、さすがに体操が盛んです。
日本の保健室に当たります。養護教諭というよりは、カウンセラーに近いそうです。
週に1回、カウンセリングの専門家が来るという情報も・・・・。未確認です。
身長体重計です。
最も驚いたのが、この写真!
歯の治療室があったことです。
週に1回、歯科医が来て、虫歯の子を治療していきます。
もちろん無料です。
これには驚きました。
ロシア政府は、北方4島に住んでもらい、実効支配を進めたい。
そのために、少しでも良い環境にしていきたいということなのです。
ロビーには卓球台が・・・
子どもの自由研究も展示されていました。
この生徒は、芭蕉「奥の細道」を調べていました。
運動場はほとんどありません。遊具スペースが一部ありました。
ランニングをするときは、学校の周囲を走るそうです。
ロビーには、ウラジーミル・プーチ大統領と、ドミートリー・メドヴェージェフ首相が・・・・。
窓の外には、旧軍隊の施設が放置されて残っています。北海道東方沖地震で壊れたままになっているのです。
明日も学校の様子を紹介します。
このブログでのシリーズ記事は・・・
平成25年度北方四島交流訪問事業 -古釜布湾-
-古釜布湾2-
-穴澗湾 船中研修 -
-穴澗桟橋上陸 -
-歓迎式 -
- 穴澗初等中等学校視察 その1-
- 穴澗初等中等学校視察 その2-
- 穴澗初等中等学校視察 その3-
- インペリアルでの昼食 -
- 交流行事アトラクション -
- 意見交換会 その1 -
- 意見交換会 その2 -
- 意見交換会 その3 -
- 図書館見学 -
- 色丹島穴澗発電所見学 -
- 8月3日の夕食 -
- 稲茂尻視察 -
- 稲茂尻墓地墓参 -
- 斜古丹墓地墓参 -
- ホームビジット -
- サッカー大会 -
- 穴澗商店視察 -
- 夕食交流会 -
- 別れ ~ 出航 -
- 根室へ -
- 根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター -
- 日本地図 -
- 出 発 前 -
このブログでの他のシリーズは・・・
さわやか中欧 見てある記 -1-
ベトナム・ホーチミン みてある記 -1-
タイ・バンコク 見てある記-1-
シェムリアップみてある記 -1-
香港に来ています
台湾レポート-1-