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哲学入門45 キルケゴール あれかこれか

2019-03-04 05:34:46 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第45回は、キルケゴール あれかこれか です。
 ここから https://www.youtube.com/watch?v=93ondy5GxPs

キルケゴール(1813年 - 1855年)デンマークの思想家です。ヘーゲル哲学の影響を受けますが、その思弁的合理主義に反対して、主観主義の立場をとりました。また、人間実存の真理は「あれかこれか」の選択、融和しがたい対立にあると説き、実存哲学の先駆者とされています。
著「あれかこれか」「不安の概念」「死に至る病」など。

20世紀はマスメディア、大量情報社会。
人は平均化され、受け身に立たされます。

第一次大戦後、社会不安とニヒリズムに、本来的自己を取り戻せという思想が生まれました。

それが実存思想

ヤスパースハイデガーによって確立され、第二次大戦後はサルトルが活躍します。

その先駆者がキルケゴール、そして次回のニーチェなのです。

キルケゴールの人生はドラマです。

映画になりそうですね。

彼は、迷い、挫折といった人生の課題を思索し、信仰への飛躍による、絶望の克服を説いたのです。



この時代、人は平均化され、鈴木さん、佐藤さん、田中さん、みな同じように生きています。
しかし、実際、鈴木さんと佐藤さんは交換できませんね。

その交換できないその人自身を実存と呼んだのです。


「みんな違ってみんないい」「オンリーワン」といった考え方はここから始まったのかもしれません。


本質と実存で考えてみましょう。。

本質は客観的真理、実存は主体的真理

本質は一般化・大衆、実存は各人固有・単独 です。


この時代、普通の人が情熱を失い、自分を傍観者のように装い、自己喪失していくことを、絶望、死に至る病と呼びました。



よく分かります。

こういう考え方の音楽や映画、文学作品など、ベトナム戦争の頃や日本の高度経済成長期によく見られた気がします。
その人だからこそできる使命のために生きる、それが理想。

自分を取り戻す3段階を次のようにとらえます。


第一段階は


キルケゴール自身の人生を見るようです。

第二段階は


そして第三段階は


最後がオンリーワンの自分です。

最後に神がいるところが有神論ヤスパースに影響を与えます。

それに対して無神論は・・・。

次回です。


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