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哲学入門66 自由を考える

2019-03-25 05:37:49 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第66回、自由を考えるです。
 ここから https://www.youtube.com/watch?v=AiZUC0wKiLo

今回は「自由」


西洋市民革命により生まれた、ごくごく新しい概念です。
清教徒革命からでも400年。

人類、数千年の歴史の中では、最近生まれました。

明治維新以前の日本では、西洋人の「自由」の発想がなく、翻訳しにくい言葉でした。
日本に入ったのは150年前のことです。



自由とわがまま



ただ



ルソーは自由を3つに分けて考えました。

1 自然的自由
2 市民的自由
3 道徳的自由



人は全く自由では秩序がなくなります。
そこで、国家と契約を結び、公益をめざす(一般意志)考え方を預ければ、市民的自由を手にする。
そこで、人の本質である道徳的自由をも手にするといいました。

東洋のルソー 中江兆民は


行動を選択した心が自由なら「自由」としました。



自由民権運動は弾圧され、平坦な道のりではありませんでした。

第二次世界大戦ごは、自由が大きな流れになっているといえます。

しかし


この課題は改めて問われています。

自由な精神と、人々の倫理的な生活感覚の関係が問い直されているのです。

近所関係、親戚づきあい、社会常識、・・・これらの多くは、儒教からきたものが多いのですが、自由を縛るものでもあります。

こうした日本の思想の歩みを次回から考えていきます。

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