時間がなく、なかなかまとめることができませんが、のんびりとふり返ってみます。
今日は、高杉晋作を取り上げます。
萩にある高杉晋作像です。
誕生地です。約30年ぶりの再訪です。
「撮影中」ということで、残念ながら中に入ることはできませんでした。
まずは、デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説 を引用します。
高杉晋作 たかすぎ-しんさく
1839-1867 幕末の武士。
天保(てんぽう)10年8月20日生まれ。高杉小忠太の長男。長門(ながと)(山口県)萩(はぎ)藩士。松下村塾にまなぶ。文久2年江戸品川のイギリス公使館焼き打ち,3年奇兵隊の創設,第2次幕長戦争での幕府軍撃退など,尊攘(そんじょう)運動の先頭にたった。慶応3年4月14日下関で病没。29歳。墓所は東行(とうぎょう)庵(山口県下関市)。名は春風。字(あざな)は暢夫(ちょうふ)。変名は谷梅之助,谷潜蔵。号は東行。
あまりにも有名人なので、全体をここで語るのはやめますが、一つだけエピソードを取り上げます。
今回は、下関・唐戸から北九州・門司港まで、跳ね橋や関門橋、赤間神宮、巌流島など眺めながら遊覧を楽しみました。
操縦士は若い女性です。
やや曇っていたため、このとおり。
赤間神宮
そんな中で、楽しみは彦島を海から見ることでした。
この彦島は、古くは、平家の拠点の一つで、壇ノ浦の戦いの際では平家の本陣が置かれました。
幕末には、下関戦争、すなわち長州藩とイギリス・フランス・オランダ・アメリカとの間に起きた武力衝突事件で注目されました。
4国は、講和条約の際に、彦島を租借地にすることを要求したのです。
アヘン戦争後の香港と同じです。
その交渉の全権を任されたのが、4か月幽閉されていた高杉晋作です。時に24歳。
同行したのは、伊藤俊輔、後の伊藤博文です。留学経験があり、通訳として同席しました。
諸外国は、莫大な賠償金と彦島の租借権を手に入れるため高杉を待ちます。
そこに表れたのは、烏帽子直垂姿、すなわち最も日本的な姿で表れたのでした。
威風堂々とした姿に、各国の代表はビビッたのではないでしょうか。
相手の要求を概ねのみながら、彦島の租借要求に対して高杉が始めたのは古事記の講釈です。
伊藤はどうやって訳したのでしょうか?
それを延々と続けます。
きっと、英語でもうやめろとか言われたかもしれませんが、言葉がわからないのでこれ幸い。
通訳の伊藤俊輔ですら、この姿に気が狂ってしまったと感じたそうです。
当然、これは高杉の作戦でしょう。
日本は、その歴史上で他国に土地を渡したことはないと、古事記の講釈から始めて朗々と訴えたのです。
そして、要求を突っぱねたのです。
NHK大河ドラマ『花神』で、中村雅俊が熱演していましたね。
wikによれば
実際には藩主から『租借もやむなし』と言われていたが、これを託かった通訳の伊藤博文が高杉に伝えなかったためという説(後の伊藤自身による回顧)や、そもそもイギリス側からそんな話は出なかったという説(イギリス側の会議議事録)もあり、判然としない。この話の初出が伊藤の後年の回想録であるため、古川薫はこの話が真実かどうかは不明であるとしている
とあり、真実はわかりませんが、私は実際にあったと思ってます。
そのあたりのいきさつは、ここがおもしろい!
もはや漫画。27歳で亡くなった高杉晋作の生涯が恰好良すぎる【幕末】
ここから http://bakumatsu.org/blog/2013/06/takasugi.html
船から彦島を見ながら、「日本の一部を租借するなら、やはり彦島だ・・・」と納得しました。
もし、本当に譲っていたら、その後の歴史の大きな影響を与えたかもしれません。
高杉晋作の偉業を思いながら、風景を眺めていました・・・・
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