あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

新・授業で役立つ指導の技術-38-

2024-11-01 05:15:54 | 全員参加型授業の指導技術

海津市立日新中学校を見に行ったことがある。
その様子は次に紹介した。
とても新鮮だった。
http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/nishin.htm 

そのポイントは、次の点である。全授業で徹底している。

① 係が授業開始時に「授業の目標」を、終了時に「目標に対する評価」を述べる。
② 教師が「今日の授業改善点」を生徒に明示し、授業の最後で生徒に評価させる。
③ 本時の課題をカードで明示する。
④ 授業の最後に評価表を記入し、教師がそれに対して朱を入れる。
⑤ 授業の中で「交流」(意見交換の場)を位置づけている。
⑥ 全教室に次の掲示が貼ってあり、意識している。
 「基本的な学習姿勢」
   1 ほどよい緊張感をもって、正しい姿勢を保とう。
   2 挙手をするときは、指先までやる気がみなぎるように挙げよう
   3 指名されたら、はっきりと返事をしよう。
   4 始めと終わりには、先生や生徒に心を込めて挨拶をしよう。
   5 学習の足跡は、ていねいに残しておこう。
 「聞く姿勢」
   1 話し手の方に、目と体と心を向けて聞こう。
   2 うなずいたり拍手をしたり、発言に反応しよう。
   3 自分の考えと比べながら聞こう。
   4 よく聞いてもわからなければ、聞き直そう。
   5 一言も聞きもらさないように、集中して聞こう。
 「話す姿勢」
   1 聞き手の方に、目と体と心を向けて話そう。
   2 聞き手によく聞こえる声の大きさで話そう。
   3 発言するときは、語尾までしっかりと話そう。
   4 聞き手の反応を確かめながら話そう。
   5 ていねいな言葉遣いで話そう。

すごいのは①,②、特に②である。
① 係が授業開始時に「授業の目標」を、終了時に「目標に対する評価」を述べる。
② 教師が「今日の授業改善点」を生徒に明示し、授業の最後で生徒に評価させる。

これが今でも続いているかどうかはわからない。

ただ、③は重要である。
「本時の目標を提示する」ことである。

私は、映画を見るときは、必ず予告編を見ておく。
理解の助けになる。
一方、予備知識のない全くない映画を見るときは不安感を覚える。
これは、多くの映画好きの意見でもある。

そしてこれは、授業を受ける子どもの気持ちでもあろう。

本時の目標を提示する。
「この時間は、~をします。」
「      を読みます。」
「       を書きます。」
「      を調べます。」
「この時間に行うことは、~です。」

原則として、板書し、ノートさせ、子ども達の気持ちを授業に向かわせる。

授業の終末では、本時の目標を読みながら学習事項を確認する。
授業準備も、これが核になる。
中心発問も決まってくる。

これは、授業の最初でなくてもよい。
インパクトのある入りで引きつけた後でもよい。

本時の目標を明らかにしよう。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。