《 全員が参加するための評価とは-3- 》
全員が授業に参加できる授業づくりのために気を付けることは何か?
指導案の「評価」を視点に考えてみたい。
④ ノートに実験の結果を記入することができたか。
表記としてはこれでよいで。ただし「確認」が必要である。
短時間で「確認」するのも教師の大切な技術の一つである。
基本は、机間指導しながら赤ペンで○付けをしていくこと。
そうでなくても、キーワードを確認しながら評価をしていく。
そして、策を練る。
・記入できないのが少人数なら個人指導
・ほとんどが戸惑うのなら発問が悪い。一度手を止めさせ、もう一度発問する。
・チャレンジ意欲がわくようなら、できた子をミニ先生にして、○をうつ権利を与え、ミニ先生を増やしていく。
など、いろいろな手だてが考えられる。
今なら
○ 共有シート(エクセルなど)に書き込もう
○ チャットに書き込みますが、すぐには送らないでね。・・・はい、送って。
ICTを使いこなそう。
⑤ ものの長さを正しく測ることができたか。
これも具体的で表記としてはよい。
前回同様、実際の授業では正しく計れたかどうかを一人一人確認する必要がある。
これをいかに短時間で済ますかが授業技術である。
例えば、「教科書の鉛筆は何センチだったでしょう。先生の合図で、おでこの前で指で表しましょう。せ~の、はい!」
これで、全員の解答を確認することができる。
これを回答の「見える化」(可視化)という。
時間がないときでも、最低限でも、隣同士確認させたいところである。
人間関係をつくると、学力が伸びる。
子どもの力を活用することも必要である。
⑥ 意欲的に授業に参加することができたか。
そもそも、「関心・意欲・態度」は、授業に対する関心・態度・意欲ではない。
教科内容に対する「関心・意欲・態度」である。
したがって、このような評価はあり得ない。
そもそも、関心の高い子ほど期待は高く、そのためにつまらない授業にはつまらない顔をするものである。
意欲的に授業に参加できないのは、教師の責任だ。