漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

手賀沼  幼鳥シリーズその9 ~コブハクチョウのヒナ(Bグループ)~

2015年05月18日 | 手賀沼散歩(手賀沼日記)
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●なんと、手賀沼東端近くでも、別のコブハクチョウがヒナを孵していましたあ・・・

●広い手賀沼で一体どのぐらいのヒナが誕生しているのか・・・

●こちら(「B」グループと命名)は、5羽の模様です・・・

●先の「A」グループに比べると、ヒナたちは小さいですね、親鳥もちょっと小さい・・・


<コブハクチョウのヒナ(Bグループ)>


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27-①向け  実践問題 ー文章題その18ー

2015年05月18日 | 文章題
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●27-①対策として、森鴎外「北条霞亭」につづき、「伊沢蘭軒」で、文章題の実践問題を作成してみました。これも10回程度連載する予定です。ご感想やご意見もぜひお寄せください。
●文章題の回答訓練にお役立てください・・・
 ・ポイント①文意・文脈や(注)から該当する漢字や熟語が思い浮かぶようにする。よく文章と(注)を読んでください。
 ・ポイント②80~90%程度は回答できるレベルだと思います。水準以下だった場合は、他分野の訓練もあわせ注力してください。
 ・ポイント③公開済みの「26-③対策」も依然として有効ですので、復習用にぜひご活用ください。
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●鴎外歴史文学全集 第6巻~第8巻 「伊沢蘭軒」(史伝:蘭軒とその二子の生涯を細叙)より。
●伊沢 蘭軒(1777年~1829年) 江戸時代末期の医師・儒学者。備後福山藩医の子として江戸の本郷に生まれた。儒学・医学・本草学を学んで福山藩に仕えた。著名な漢詩人菅茶山や学者の頼山陽・作家の大田南畝・書家の亀田鵬斎・考証学者の狩谷棭斎など多くの文人と親しかった。
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<文章題その18>
(その七十七)
・・・「公宴不陪朝不坐」の句は大いに意義がある。阿部侯が宴を設けて群臣を召しても、独り蘭軒は趨くことを要せなかつた。わたくしはこれを読んでビスマルクの事を憶ひ起す。渠は一切の燕席に列せざることを得た。わたくしは彼国に居つたが、いかなる公会にんでも、鉄血宰相の面を見ることを得なかつた。これを見むと欲すれば、議院に往くより外無かつたのである。渠は此の如くにしてショウリ(燮 理の任 を全うした。蘭軒は同一の自由を允(ゆ る されてゐて、此に由つて コウシュウ(校 讐 の業に専にした。人は或は此言を聞いて、ヒギ(比 擬 の当らざるを嗤ふであらう。しかし新邦の興隆を謀るのも人間の一事業である。古典の保存を謀るのも亦人間の一事業である。ホオヘンツオルレルン家の名相に同情するも、阿部家のヘキジュ(躄 儒 に同情するも、固よりわたくしの自由である。
「朝不坐」も亦阿部侯の蘭軒に与へた特典である。初め蘭軒は病後に館に上つた時、玄関から匍匐して進んだ。既にして輦(訓よみで→ てぐるま に乗ることを許された。後には蘭軒の轎(か ご) が玄関に到ると、侍数人が轎の前に集り、円い座布団の上にコザ(胡 坐 してゐる蘭軒を、布団籠に手舁(てがき)にして君前に進み、そこに安置した。此の如くにして蘭軒は或は侯の病を診し、或は侯のために書を講じた。蘭軒は平生よりコン( 褌  を著くることを嫌つた。そして久しく侯の前にあつて、時に衣の鬆開(そうかい したのを暁らずにゐた。侯は特に一種のヘイシツ(蔽 膝 を裁せしめて与へたさうである。座布団と蔽膝との事は曾能子(そのこ)刀自の語る所に従つて記す。・・・(注)「ショウリの任」:調和させて治める意から宰相の任、職。原文では「ショウ」の字は対象外。本問の字でも同じ意味。 コウシュウ:文章や字句を比較照合して、誤りをただすこと。ヘキジュ:足の不自由な儒者。鬆開:着物が乱れてはだけること。ヘイシツ:ひざかけ。
(その八十)
・・・茶山は此書を作るに当つて、蘭軒の親族のために一々言ふ所があつた。先づ榛軒がためには、父蘭軒に子を教ふる法を説いてゐる。「たんと御叱被成まじく候。あまりはやく成就いたさぬ様に御したて可被成候。」至言である。・・・ 飯田氏益に対しては、茶山は謝辞を反復してコンカン(悃 款 を尽してゐる。江戸を発する前に、まのあたり告別することを得なかつたと見える。側室さよに対しては、・・・(略)・・・以上は茶山が蘭軒のカケン(家 眷 宗族のために言つたのである。次に・・・。(注)コンカン:まごころがこもっていること。懇切。
(その八十九)
・・・わたくしは此年文化十三年に池田錦橋の歿したことを書く次に、曾て池田氏の事蹟を探討した経過を語つた。既に先祖書を得た今、わたくしは未だこれを得なかつた昔に比ぶれば、暗中に一穂(いっすい の火を点し得た心地がしてゐる。しかし許多(あまた の疑問はなか/\解決するに至らない。前に挙げた京水出自の事の如きは其一である。 錦橋は此年に歿した。しかしその歿した時の年齢が不明である。わたくしは渋江抽斎の伝に於て、霧渓所撰の錦橋行状に年齢の齟齬を見ることを言つた。そして生年より順算して推定を下さうとした。今先祖書を得た上はこれをフクカク(覆 覈 して見なくてはならない。 行状を見るに、・・・要するに安永中より寛政の初に至る間三歳を減じ、寛政の末より一歳を加へ、遂に歿年に一歳を加ふるに至つたのである。そこでわたくしはカンシ(幹 枝 と年歯との符合するものを重視し、生年に本づいて順算することゝした。即ち歿年は八十三にあらずして八十二となるのである。
 然らば直温所撰の過去帖は奈何。過去帖は錦橋の父母妻子の齢(よわい 具(つぶさ に載せながら、独り錦橋の齢を載せない。直温は夙く旧記の矛盾に心付いたので、疑はしきを闕いで置いたのではなからうか。
(注)フクカク:審査。繰り返しくわしく調べること。カンシ:干支(えと・カンシ)のこと。ここでは「干支」以外の熟語を用いている。

<コメント>「フクカク」は(注)があっても高難度か。「カンシ」はヒラメキ・勘で解くしかないか・・・広辞苑にも載ってましたが。あとは過去問で出た熟語もあるし、(注)でなんとかなるものもあると思うので、難度は中くらいでしょうか。誤答は2問以内に押さえたいところ・・・。

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熟語の読み・一字訓読 (その121)&(その122)

2015年05月18日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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●熟語の読み・一字訓読(その121)です。
<曬:サイ、さら(す)>
・さら(す):曬光=光をさらす、曬燥=さらしかわかす、曬書=書物を虫干しする、曬曝(サイバク・シバク)=日にさらす(*大漢和ではこの熟語のみ「シバク」と読んでいる。大漢和・字通とも「サイ」音のほか、「シ」音も読み方としては載せている。)
<曰:エツ、いわ(く)、のたま(わく)、い(う)>
・いわ(く):(邦語)「曰く」
・のたま(わく)、い(う):熟語なし。
*その他:曰若(エツジャク)=発語のことば。「ここに」という意味(発語の助辞)。
<曷:カツ、なに、なん(ぞ)、いずくん(ぞ)、いつ>
・なに、なん(ぞ)、いずくん(ぞ):曷若(いかん)=いかん、何。 曷為(なんすれぞ)
・いつ:曷日(カツジツ)=いずれの日、何日
*その他:曷鼻(カツビ)=仰鼻(字通)、すくも虫のようあ形をした鼻(大漢和) *「曷」に、虫の名・鳥の名(→曷旦)などの意味あり(大漢和)
<朮:シュツ、ジュツ、チュツ、もちあわ、おけら、うけら> *「ジュツ」は慣用音。「うけら」は「おけら」の古名。
・もちあわ:朮酒=朮(もちあわ)でつくった酒。朮羹艾酒=朮(もちあわ)でつくったあつものとよもぎをいれた酒(5月の節句に洛陽の人がつくたもの) *「朮」は「秫」という漢字と通じて「もちあわ」の意。
・おけら、うけら:熟語なし。「朮(おけら・うけら)は、一名、山薊(サンケイ・やまあざみ)なり」(薬用植物の由)
(注)朮羹艾酒の「朮」:ネット上、各種辞典上も「もちあわ」か「おけら(うけら)」かほぼ半々の解説。漢検四字熟語辞典では「朮」に読みを入れていないが、薬用植物と書いてあることから暗に「おけら」を指そうとしているようにも見える・・・ここでは、大漢和・字通ともに、「もちあわ」との意味で記述してありましたので「もちあわ」の意としております。ついでに・・・この「もちあわ」は粘り気のある糯粟のことらしい。

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●熟語の読み・一字訓読(その122)です。
<朿:シ、とげ、のぎ、いが>
*音熟語なし・・・廃字らしい。今は「刺」字が使われている由。
<朸:リキ、リョク、ロク、もくめ、おうご、てんびんぼう>*「おうご」=「てんびんぼう」。いづれも邦語。
*音熟語なし(地名などでは有り)
<杆(=桿):カン、てこ、てこぼう、てすり、たて>
・てこ、てこぼう:槓杆
・てすり:欄杆(→欄干)
・たて:杆杓(カンシャク)=盾の柄、槍杆=やりと楯、鎧杆=よろいとたて
*その他:まゆみ、やまぐわ等の木の名の意味あり(大漢和・字通)。
<杠:コウ、はたざお、ちぎ、ちきり>
・はたざお:杠首(コウシュ)=はたざお(旗竿)の先
・ちぎ、ちきり:(邦語)杠秤(コウヒョウ、ちぎ、ちぎり、はかり)
*その他:杠梁(コウリョウ)=橋梁のこと(「杠」は徒行のためのもの。「梁」は車輿を通すもの。「こばし(小橋)」の意あり。)、杠蓋(コウガイ)=車蓋(「杠」は車蓋の柄)、杠轂(コウコク)=物の中心をいう(「杠」は物の中心・・・横木の意あり・・・「轂」も同様。)、杠衣(コウイ)=車蓋の柄を蔽う布、杠谷樹=枸骨(ひいらぎ)
<杞:キ、コ、くこ、おうち、かわやなぎ、こりやなぎ>
・くこ:杞菊(キキク)=くこと菊、杞葉=くこと葉、杞笋(キジュン)=くこの芽 、枸杞(クコ)=くこ
・おうち:杞梓(連抱)=おうちと梓 (一説に、この「杞」は「かわやなぎ」とも)
・かわやなぎ:杞柳(キリュウ)=かわやなぎ、こぶやなぎ(「こぶやなぎ」は「こりやなぎ」と同じ)
・こりやなぎ:同上。
*「杞憂」の「杞」は国名(地名)

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