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●熟語の読み・一字訓読(その129)です。
<梲:セツ、タツ、うだち、うだつ、つえ>
・うだち、うだつ:梲藻(セツソウ)・藻梲(「梲(セツ)に藻(ソウ)す」=梁上の楹に模様を描く、潤色する)。袖梲。
・つえ:梲杖(タツジョウ)=大きい杖(大漢和)、木杖(字通)
<椁:カク、ひつぎ、うわひつぎ>=「槨」に同じ。
・ひつぎ、うわひつぎ:椁柩。椁席=棺椁を安置するむしろ・柩のむしろ(蓆)。椁室=墓室。磚椁。
<棊:キ、ゴ>=「棋」の別字体
・棊布=棊羅=木峙=碁石のようにならぶ *棊笥(ゴけ)←笥の「け」は訓。
<椈:キク、かしわ、ぶな>
・熟語なし。
<棘:キョク、いばら、とげ、ほこ、おどろ>
・いばら:棘心=いばらの木の心。棘樹、棘叢、棘ヒ、棘木、棘林、棘籬・・・棘矜(キョクキン)=いばらの木で造ったほこの柄
・とげ:棘刺=いばらのとげ=棘針=棘鍼、棘鰭類(キョクキルイ)、棘鬣魚(キョクリョウギョ)=魚の名。鯛の異名。赤鯛とも。俗に銅盆魚とも。棘皮動物・・・
・ほこ:(「戟」のこと)抜棘=「棘(戟)を抜いてこれを逐う」
・おどろ:棘路(キョクロ、おどろみち) *棘路(キョクロ)は公卿の異称。
(2017.6.5修正)
「棘矜(キョクキン)=いばらの木で造ったほこの柄」は、ここでは「棘」はいばらの意なので、“いばら”のほうへ移行させました。(以前は「ほこ」のところに掲載していた・・・)
(2018.3.23追加)
棘門(キョクモン):(大字源)①矛を並べて立て、門としたもの。天子が外出して宿る所につくる。②宮殿の門に矛を立てることをいう。 ③地名(略) ・・・*この「棘」は“ほこ”の意。
(漢検2)キョク、いばら・とげ・ほこ・おどろ
意味:①いばら。とげのある低木の総称。「荊棘(ケイキョク)」 ②とげ。はり。「棘皮」 ③ほこ。武器の一種。
下つき:槐棘(カイキョク)・枳棘(キキョク)・九棘(キュウキョク)・荊棘(ケイキョク)・茨棘(シキョク)・草棘(ソウキョク)
「棘」から始まる言葉:棘(いばら) 棘蟹(いばらがに) 棘(おどろ) 棘心(キョクシン) 棘皮動物(キョクヒドウブツ) 棘(とげ) 棘魚(とげうお) 棘心(キョクシン):①イバラの木のしん。②育てるのに苦労する子どもを、生長しにくいイバラの木にたとえていう言葉。「凱風(ガイフウ)南よりして彼(か)の―を吹く」〈『詩経』〉
槐棘:(デジタル大辞泉)三槐と九棘。三公と九卿。公卿。宮廷の人。「槐門棘路」
九棘:「キュウギョク」とも。(昔、中国で九卿の座を表すために9本の棘 (いばら) を植えたところから)公卿 (くぎょう) 。
枳棘(キキョク):からたちといばら。心にとげのある悪人をたとえていう語。
荊棘(ケイキョク):①いばら。また、いばらなどの生えている荒れた土地。 ②障害になるもの。また、障害などの多い状態。 ③人を害しようとする心。また、その人。 (デジタル大辞泉)荊棘:1 イバラなど、とげのある低い木。また、そういう木の生えている荒れた土地。2 障害になるもの。じゃまになるもの。困難の多いたとえ。「 荊棘を除く」「荊棘の道を歩む」3 人を害しようとする心。悪心。「心に荊棘を持つ」
茨棘:(漢検2)「茨に棘あり」(いばらにとげあり) (大字源)①いばら。②草深い田舎のたとえ。
草棘:(大字源)くさと、いばら。転じて、草深い土地。未開の地。
<荊棘(おどろ)>(当て字)
<棍:コン、つえ、わるもの、ならずもの>
・つえ:棍子=棒・杖・ステッキ。棍棒=①棒・てこ ②体操用具の一。
・わるもの:棍虎(コンコ)=わるもの=棍蠧(コント)、棍匪(コンヒ)=わるもの、くせもの、悪漢
・ならずもの:棍徒=無頼の者、悪漢
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