FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

「野獣死すべし」

2012-05-25 12:33:01 | 日記
ニコラス・ブレイクの詩からとった題名だったろうか

この作品を当時12~13歳くらいだった私は叔父貴に連れて行ってもらった。

強烈だった。

松田優作が死神みたいに気持ち悪いし、加賀丈史はガチで凶暴だし(この人が劇団四季でキリストを演じてたのを知って驚愕だし)

おまけにストーリーがサッパリわからなかった。中学生だもの・・・・

大藪春彦も読んだことなかったし、ハードボイルドってなに?みたいだったから、ある意味先入観なしで

まっさらな状態で観れたってことは幸福だったのかもしれません。

現在45歳のわたし。

30年以上たち、登場人物よりも歳を食った男がもう一度観てみると・・・・・・

面白い。

完全に松田優作は原作の主人公を除外して優作版・伊達邦彦にしているけれども。アリだと思います。村川透監督もよくまとめあげたと思う。ラストの解釈で色んなこと言われているのもあるけれども、それも良いんじゃないかなと思う。オレなんか今みたいなネット時代じゃなかったから一人で悶々と考えちゃって嫌になったよ。でも、それもどっちでもイイんじゃないの?と気分が軽くなっていくんだよね。白黒ハッキリされろ!というのが今の世の中だけれどもどっちでもありと思えるように年齢を重ねるとたどり着くこともあるよね。

みんな若い!

風間杜夫も岩城晃一も安岡力也も若ぁ~い!泉谷しげるだけまったく今と全然変わってないのもスゴイけど。

大藪からヘミングウェイへ行って、ハメット、チャンドラーへどんどんハマっていきました。懐かし~。

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