FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

面構えの良い男たち

2018-07-13 17:48:17 | 雑感等々
昨夜、「ブリット」という1968年の映画を観た。

スティーブ・マックイーン主演。

この作品の出演する男たち悪役も脇役も含めて全員顏がいい。


マックイーンの顏の良さは大人にならないと分からない領域だ。

唯一写真集を買ったのもこの俳優だけ。



いわゆる今どきの女子があげるようなつるんとした可愛い「男の子」の顏じゃない。


でも確かにイイのだよ。うん。


リュック・ベッソンの「レオン」も良かった。ジャン・レノとゲーリー・オールドマンが一番「いい顔」の時だ。


戦争映画は男の「貌」=「顏」が命だ。


「プライベート・ライアン」は戦場で真っ黒になりながら歩く男たちの顏が良かったのだ。


スピルバーグは少年時代の男子たちの力関係の描き方が秀逸だ。

戦場なのにそこには砂場と空き地で集まる少年たちの世界がある。ガキ大将がいる子分がいる苛められっこがいる。ニヒルな奴もいる。



多分に影響されている。

それがこの世界のすべてだったのだと感じる。


ブラッド・ピット隊長率いる「フュ―リー」も良かった。


ブラッド・ピットの得意な顔作りは汚れだ。あの端正な顔を薄ら汚して怪我させてボコボコボロボロにする。

そこに男が喜ぶいい顔が出来上がってくる。勿論物語上なんだけど。躍動感が湧きおこる。ヒットもする。


ただ美しい綺麗な顔は退屈だ。飾っとけばいい。


見てるだけで良い顔なんて。ねえ。









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