やり手であればあるほど、成功事例という過去の栄光に引きずられ
もう一回勝負してやる!と引退はしない。
だからバトンは持ったまま。
でもどんどん抜かされる。
いいようにやられる。
でもバトンを渡さない。
自分より信じられる者がいないから。
期待して奴らなんかさっさと辞めて自分の有利な形に進めていく。
それは裏切りじゃない。それが弱肉強食の世界。理だ。
失敗しそうなワンマン社長は過去の自分に足を引っ張られる。
引き際が鮮やかだと承継もうまくいく。
承継の目途が立つ立たないじゃない。
信じ切れるか、裏切られても仕方ないと思えるか。
非常に勇気のいる決断だと思う。
やっぱり人間は「手放すこと」が一番難しいんだな。
俺がやったらもっとうまくいく、そう思いながら朽ちていく。惨めな引き際は、晩節を汚す。