助けてもらいたいときに、
姿を消す男は、
例外なく
いつも、「その時に」はいない。
50年以上生きてきて、そんなことも知らなかったよ。
でも、許す。
頼られたくない「男」って沢山いる。
おれは「男」だから、分からなかった。
灯台下暗し、だった。
逃げる男は、逃げていい。自由だよ。
オレは、残るよ。
沈没寸前まで見てやろうと思う。
救命ボートは、俺には要らない。
後は、勝手にしろよ。
でも、俺は死なないよ?
分かる?
この、大作映画の主演兼制作者だから。
分かるかな…・・・・・・?
俺の、言ってること。
死なんよ。
不死身だから。
そして、類まれなる強運の空気に護られているから。
それ、嘘だけど、盛ったな。
それも、含めて、頭のいい君たちなのだから。
読解しておくれ。