鍵っ子の小学生だった。
共働きの両親は帰りも遅く時々自分で晩ご飯も作っていた。
作るといっても買い置きしていたハウスククレカレーを温めるだけ。
昭和五十年代のころは今みたいな多機能の電子ジャーがなかったから、
冷えたご飯で食べていた。
この冷えたご飯が熱いククレカレーによくあっていた。
お腹が落ち着いたらそのまま台所のテーブルで自作の漫画を描いていた。
漫画家になりたかった。
水島新司になりたかった。
永井豪になりたかった。
あの何冊も描いた大学ノートの漫画はどこへいってしまったんだろう。
夏休みはインスタントラーメンにククレカレーをかけてカレーラーメン。
夏休みのプールは毎日参加して先生からスタンプを押してもらう。
ファンタグレープを駄菓子屋で買って家に帰る。
そしてひたすら大学ノートに漫画を描いていた。
退屈しなかった。夢中でやった。楽しかった。
仕事中晩夏の空を眺めていたら思い出した。
共働きの両親は帰りも遅く時々自分で晩ご飯も作っていた。
作るといっても買い置きしていたハウスククレカレーを温めるだけ。
昭和五十年代のころは今みたいな多機能の電子ジャーがなかったから、
冷えたご飯で食べていた。
この冷えたご飯が熱いククレカレーによくあっていた。
お腹が落ち着いたらそのまま台所のテーブルで自作の漫画を描いていた。
漫画家になりたかった。
水島新司になりたかった。
永井豪になりたかった。
あの何冊も描いた大学ノートの漫画はどこへいってしまったんだろう。
夏休みはインスタントラーメンにククレカレーをかけてカレーラーメン。
夏休みのプールは毎日参加して先生からスタンプを押してもらう。
ファンタグレープを駄菓子屋で買って家に帰る。
そしてひたすら大学ノートに漫画を描いていた。
退屈しなかった。夢中でやった。楽しかった。
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