このブログの一番覗いてもらっているのが、
<松本清張の「断碑」読みました>でだ。
改めて松本清張は国民作家としての凄さ、人気を実感…。
書いた本人がとっくに忘れている。
自分のブログは読み返したことがないのでなんでこれ取り上げたんだろう?って今さらながら考える(^_^;)
自分のブログは読みたくないが松本清張は読みたいので…ということで再び読んでみた。
あらすじ解説は端折ります。出来ません。もうとっくに他の人がレベルの高い解説やってると思うのでそっちに任せます。
→感想。
まずは言いたい!
シズエ安らかに眠っておくれ!と…。
兎にも角にもまずは主人公木村卓治と結婚した久保シズエが可哀相すぎる!
シズエの頑張りようで生活が出来ているのに辛く当たって夫婦喧嘩が絶えないなんて…しかも原因が卓治のシズエにたいする後ろめたさ!だというから
男として器が小さすぎるぜっ!そして卓治の嫉妬心とそのコミュニケーション力の無さ…酷すぎる!
色んな理由がそれぞれの立場ではあるのは重々承知だけどもお世話になった人に対して絶縁状叩きつけたりお世話になった人の論文を叩きまくっていたり
恩を仇で返すとはまさにこのこと。
人間の憎悪を描いたら清張の右に出る者はいない。
憎悪、憎悪、嫉妬心、憎悪…キムラヤのあんまんの中身くらいギッシリ入ってます(-_-;)
業界連中に対する虚栄心だけでいきなりパリに研究しに行くとか言ってシズエを唖然とさせて、全部シズエがやり繰りするんだよね泣ける。ダメ押しに
肺病患って帰国してシズエに病気感染させて、卓治の両親がシズエを隔離してしまう展開に怒り超え悲しみに打ち震える。
シズエ俺が悪かった、って今さら遅いよっ!卓治!
男の嫉妬と功名心は…憎悪に転換しやすいのだ。
そしてその憎まれっ子は恐れられてもいた。
そういうもだ。人間って。恐れと憎しみは表裏一体。
オバケや殺人鬼など一人も出てこないけど充分ホラー小説。
人のはらわたを曝け出して展開していく物語は充分コワイ…。
治療もしないで自分の妻に病気感染させて死ぬ間際のシーン
→夜は一つ蒲団に抱きあって寝た。生命の灯の短さは迫っている。今さらなんの養生があろう。おsの灯を二人は燃やすだけ燃やした。
…
と弱りきった死ぬ寸前のシズエの体を触れながら謝り続ける卓治。セツナイ…
この短編小説の冒頭を思い出す。
→今になって、木村卓治を考古学界の鬼才として彼が生きておれば今の考古学はもっと前進しているだろうとは学者の誰もが言う。
→しかし、木村卓治が満身創痍で死んだように、これらの人々も卓治のための被害者であった。
卓治の、学歴への劣等心と憧憬が憎悪に変わるとき人間模様が変わっていく。
この物語の人物が実在するか否かは知らない。
それよりもそこに描かれている人間なんだな。
恨み憎しみの「リミッター」がはずれた時に人間の暗闇が露呈していく。
品行方正で道徳的な人間なんか読みたくない。魅力がない。
悪の魅力。暗黒に魅せられる心理。それをくすぐってくる清張。
<松本清張の「断碑」読みました>でだ。
改めて松本清張は国民作家としての凄さ、人気を実感…。
書いた本人がとっくに忘れている。
自分のブログは読み返したことがないのでなんでこれ取り上げたんだろう?って今さらながら考える(^_^;)
自分のブログは読みたくないが松本清張は読みたいので…ということで再び読んでみた。
あらすじ解説は端折ります。出来ません。もうとっくに他の人がレベルの高い解説やってると思うのでそっちに任せます。
→感想。
まずは言いたい!
シズエ安らかに眠っておくれ!と…。
兎にも角にもまずは主人公木村卓治と結婚した久保シズエが可哀相すぎる!
シズエの頑張りようで生活が出来ているのに辛く当たって夫婦喧嘩が絶えないなんて…しかも原因が卓治のシズエにたいする後ろめたさ!だというから
男として器が小さすぎるぜっ!そして卓治の嫉妬心とそのコミュニケーション力の無さ…酷すぎる!
色んな理由がそれぞれの立場ではあるのは重々承知だけどもお世話になった人に対して絶縁状叩きつけたりお世話になった人の論文を叩きまくっていたり
恩を仇で返すとはまさにこのこと。
人間の憎悪を描いたら清張の右に出る者はいない。
憎悪、憎悪、嫉妬心、憎悪…キムラヤのあんまんの中身くらいギッシリ入ってます(-_-;)
業界連中に対する虚栄心だけでいきなりパリに研究しに行くとか言ってシズエを唖然とさせて、全部シズエがやり繰りするんだよね泣ける。ダメ押しに
肺病患って帰国してシズエに病気感染させて、卓治の両親がシズエを隔離してしまう展開に怒り超え悲しみに打ち震える。
シズエ俺が悪かった、って今さら遅いよっ!卓治!
男の嫉妬と功名心は…憎悪に転換しやすいのだ。
そしてその憎まれっ子は恐れられてもいた。
そういうもだ。人間って。恐れと憎しみは表裏一体。
オバケや殺人鬼など一人も出てこないけど充分ホラー小説。
人のはらわたを曝け出して展開していく物語は充分コワイ…。
治療もしないで自分の妻に病気感染させて死ぬ間際のシーン
→夜は一つ蒲団に抱きあって寝た。生命の灯の短さは迫っている。今さらなんの養生があろう。おsの灯を二人は燃やすだけ燃やした。
…
と弱りきった死ぬ寸前のシズエの体を触れながら謝り続ける卓治。セツナイ…
この短編小説の冒頭を思い出す。
→今になって、木村卓治を考古学界の鬼才として彼が生きておれば今の考古学はもっと前進しているだろうとは学者の誰もが言う。
→しかし、木村卓治が満身創痍で死んだように、これらの人々も卓治のための被害者であった。
卓治の、学歴への劣等心と憧憬が憎悪に変わるとき人間模様が変わっていく。
この物語の人物が実在するか否かは知らない。
それよりもそこに描かれている人間なんだな。
恨み憎しみの「リミッター」がはずれた時に人間の暗闇が露呈していく。
品行方正で道徳的な人間なんか読みたくない。魅力がない。
悪の魅力。暗黒に魅せられる心理。それをくすぐってくる清張。