子供のころ一人で積み木で遊んだ記憶がある。
赤や青や黄といった色つきの木製のおもちゃ。
流れのままに積み上げては壊してまた積み上げて。
みんなやっている遊び。
老朽化したビルを壊して新たに建てる。
道路もそう。トンネルもそう。橋もそうだ。
経済を回していく、活性化させるに一番手っ取り早い。
人間はそうはいかない。
一回こっきり。
老朽化して需要が少なくなっても「稼働」してないといけない。
色々故障個所が増えてきても止めることはできない。
だから死生観がある。哲学が生まれる。諦めも出てくる。愛が生まれる。
みっともないことはしたくない。みじめにはならない。小奇麗でいたい。
明るくいたい。潔くしたい。
若さを謳歌していた時代は若さを無駄遣いしていた。遠慮なく使った。
駅前の広場にたむろする大学生やその他の20代30代を眺めながら思う。
順番なんだなと。
若さの無駄使いの時間はとてつもなく短い。
でも分かってないな。それでいい。オレもその時は見えなかった。
新陳代謝と一緒だ。お金と一緒だ。バンバン回していけ。
でも今の若い奴らってお金も使わないんだって聞いたよ。
人生の新陳代謝をよくしたほうがいいよ。
勿論、貯金も大事な人生設計。
スクラップ無用の人生ピークに入っているんだから。
創意と工夫と大失敗と小さな成功で一回こっきり入場のテーマパークを
遊び倒したらいい。短いのだから。