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FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

そして逆算する

2023-02-17 18:19:50 | 雑感等々
寿命は決められない。

ただ想像することはできる。

自分の食生活や仕事や酒やストレスやら体重とかでまあこのくらいかと。

65才ならもう十年切っている。

そう考えると金も大事だが時間が大事になる。

街で十代二十代の子たちの顔を見る。まだ時間は無限にあるという無自覚な自覚がにじみ出ている。死や老いは世界にない顔だ。

体の不調や身近な人との別れの連続を肌で感じる日々がやってくる。

思い通りにいかない人生がやってくる。


競争と比較を若いときと同じように引き合いに出すと地獄を見る。

積み上げてきたものと積み上げてこなかったもので勝負すると無間地獄。


優越感という快楽に溺れたいがために頑張ってきたなら空しすぎる。


いやそれにいち早く気付いたからほとんどを捨てたのだ。


本当に必要なものだけ。

それも必要なくなった時は。

そう裸で生まれて裸で去るのだ。な。


そう妄想すると一秒が二十代の時の意味と違ってくる。

やはり終わりがあるから気楽になれる。

気持ちが楽になる。少し楽しくなる。

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My Funny Valentine every year

2023-02-11 22:59:36 | 雑感等々
チェット・ベーカーはジャズトランペッター。

そしてこの歌の生みの親。

ペット専門の奏者なのに自分で歌ってしまった。

彼女に愛の証として歌を作るなんて笑いものになる一歩手前。

イタイ男一歩手前だ。

がしかし本物は違う。


そして、時を超えて歌い継がれて世界の寂しき男たちの慰み歌になった。

いやこういう時代だ男も女もその他もみんな.

飲んだくれて歌って思い出して笑って泣いてそして泣いて。

そんな寂しき愛しき者たちのための特権の歌。大好きだ。

苦味のきいたチョコのような夜に飲んだくれるのだろう。





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ライザ・ミネリのキャバレー

2023-02-10 18:15:35 | 雑感等々
劇場で観れたのが良かった。

抜群の演技と歌唱力を持った藤田ニコル。

ハッキリ言ってファニーフェイスだ。

性別を超えた魅力。

母親を超えたスター性。。

踊りながら歌い始めたときのオーラの爆発。

なんとも不思議なラブストーリーにきっちと公を入れている。

この公とは勿論ナチス台頭の空気だ。

日本のドラマや小説の弱さは公を物語の中に入れてないところだとある作家は言ったがそうだと思う。


時代性が見えてこないと個人の描写も薄いものになてしまう。


LGBTQだって中絶だって昔から存在していたが時代がどう捉えていたのかを描くことが時代性を描くことだ。


社会性がきちっと描かれているから個人の恋愛ストーリーも浮き立つのだ。

そしてライザ・ミネリの生い立ちと物語が映像で化学反応を起こし名作が生まれた。

第二次世界大戦の悲惨さも映像に出さなくても伝わってくる。

芸術が花開いた時代であるのにナチスも生まれた時代なのだというところがこの映画の土台

でも最後はライザ・ミネリの歌で圧倒されビシッと決まる。





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汚れた街で天使が歌う

2023-02-07 00:21:27 | 創作詩
まだまだ元気がない夜の街に、くたびれた男たちがさまよい。


クシャクシャになった紙幣をポケットに入れ徘徊して。

思い出とは程遠い場所に座り込み、誰にも見せない涙を缶ビールに誤魔化し。


押し殺した声を汗のかいた缶ビールでふさいで。


バスにも乗らず、タクシーも捕まえず、歩いて家路へ向かう。


夜の女に弱音を吐かずに静かに帰ろうよ。泣くなら一人で。誰にも見られないように。



寂しさは心の中に押しとどめて。口に出さないで。



あとは夢が引き受けてくれるだろう。

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保存されたデータは今捨てるよ

2023-02-07 00:06:18 | 創作詩
ひとりがいいと、君は言う。
それは、今だけなのかこれからもなのかとぼくが君に確認をする。

その顔も表情も真面に見れないのに、そういうことを聞くぼくは真面じゃない。

バレなければいいという、理屈は通らない。


見切りをつけた女の顔が好きだ。

ずっと引きずるその潔さが唯一無二の瞬間だ。



どうか、切り捨てておくれこの関係を。


過去のものにしてしておくれ。



新月の後のこの夜風に晒してくれ。


さよならはもう言わないよ。


おやすみも言いたくないよ。


私の、滑稽な、無様な、バレンタインデーを遠くから笑ってくれ。



泣きながらチョコは食べられないよ。



自分の女々しさを抱きしめているよ。

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