海側井戸で220万ベクレル検出 第1原発、上昇傾向続く
福島民友新聞 1月11日(土)12時17分配信
東京電力福島第1原発の海側にある観測用井戸の水から高濃度の放射性物質が検出されている問題で、東電は10日、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の濃度がさらに上昇し、過去最高値の1リットル当たり220万ベクレル検出したと発表した。
井戸は2号機の東側にあり、海までの距離は約40メートル。水は9日に採取した。
昨年12月30日採取分の210万ベクレルを上回り、依然として上昇傾向が続いている。
この井戸の近くには、2011(平成23)年3月の事故直後に極めて高い濃度の汚染水が漏れた電源ケーブル用の地下道(トレンチ)があり、汚染が地中で拡散しているとみられる。