★名護市長選で辺野古の米軍基地建設反対の現職の稲嶺進氏が当選
「日本政府に協力して政府による米軍再編交付金や500億円の振興基金で市を発展させよう」と訴えた末松候補を破る。
▼沖縄には広大過ぎる嘉手納米空軍基地(極東最大の空軍基地)などが複数あり、さらに普天間などの海兵隊基地も複数あります。
「日本を守る抑止力」として沖縄にこんなに基地が必要だというのは大ウソです。
▼ 沖縄の米軍基地は日本の防衛に関係ないベトナム侵略戦争やイラク戦争にもフルに使われて来ました。
米国の世界戦略に必要だからこそ、これだけ多くの米軍基地が必要なのです。
おまけに日本からの思いやり予算で、ただで贅沢なほどのサービスが提供されるので(世界中でこんな所は無い)・・・益々居続けたくなる・・・
本当は、日本の安全については米軍基地を大幅に縮小して行った方がむしろプラスです。
沖縄県民の危険や負担も減らせて、沖縄独立論も下火にでき、一石三鳥です。
日米同盟の関係はこれほど米国本位の片務的なものです。
安倍首相は「『米国は日本を守るが、日本は米国を守らない』のは片務的であり、是正する必要がある。 だから集団的自衛権の行使ができるようにすべきだ」と主張しています。
が、実態は全く逆な意味で片務的なのです。 米国に一方的に有利に同盟なのです。
現在のオバマ大統領は戦争には極めて慎重ですが、次の大統領もそうだという保証は全くありません。
尖閣問題については米オバマ政権は日中双方に自重を促しており、外交的な仲裁役は期待できますし、その方がむしろ日本にとって大変よいことです。
しかし、安倍政権は尖閣有事の時、米国の軍事力に期待し、あてにしています。
・・・だから海兵隊基地の辺野古移設にも真剣そのものなのですが・・・
しかし、これは極めて危ない思考です。
①米国では世論も議会もオバマ政権も多くは米中関係を重視しています。
②米国では世論も議会も「中国大陸に近い無人島を日本のために米国の若者(軍人)の命を懸けてまで守る価値があるのか?」と思っており、オバマ政権も内心ではそう思っています。
③「米国は領土問題には立ち入らない」ことを原則にしていますので、尖閣での日中衝突に米軍が参戦しない名分は十分立ちます。
④尖閣での日中衝突に際して、米国は仲裁役を買って出たいので、参戦は控えようとするでしょう。
⑤中国政府がその気になれば・・・反日活動家や軍人を漁民に仕立て、多数の漁船で大挙して尖閣上陸を目指す策を取ることができます。
その排除に米軍が直接参加することは無いでしょう。
⑥中国政府がその気になれば・・・中国大陸で反日暴動を野放しにすることも、そそのかしたり、陰で指示することさえできます。 (現在は抑えているようですが、対立がもっと深まれば・・・)
安倍政権が辺野古で米国のお先棒を担いでも、それで尖閣で軍事的に有利になると思うのは浅はかの限りです。
むしろ安倍政権がそう思い込んで強硬論に固執することが一層危険なのです。