集団的自衛権について
★安倍首相は元来「限定的でない普通の意味の集団自衛権」を望んでいます。
この集団自衛権の論理を拡大解釈して、米国が「同盟国の南ベトナム政府(実は傀儡独裁政権)を護るため」と称してベトナムに侵略軍を派兵し、その人民を攻撃しました。
韓国政府(朴政権)が米韓同盟を理由に32万人もベトナムに軍隊を派兵し、輪姦・虐殺など暴虐の限りを尽くしました。
ですから、「同盟国が攻撃されたから」と言えば、他国への派兵を含むほとんどの軍事行動が可能になってしまいかねません。
米国もオバマ政権では戦争を避ける傾向があるけど、またブッシュ政権のようになることも十分ありえます。
たとえば、南北朝鮮有事の際にも「米国・韓国の要請があったし、日本の安全に直結するから」などと言って自衛隊を派兵すべきでありません。
古代より現代まで、日本が朝鮮半島に軍隊を出して良かったことはありません。
たとえ善意で行っても、恨まれるのが落ちでしょうから・・・
★ただし、「集団的自衛権」は国民世論の反対が多くなって来たので、与党内でもこれを限定した内容にしようという動きになっています。
しかし、これも上記のための一ステップと考えてのことなので・・・危険過ぎます。
★なお、「尖閣を護るためには日本にも集団的自衛権が必要なのでは?」と感じる人もいるでしょうが、そんな必要はありません。
「尖閣は日本の領土であるから、その防衛は個別自衛権で可能」なのです。
ただし、尖閣の防衛も軍事力で護ろうとするより、情報戦・情報力を上手く使った情報戦で勝利することによって護るべきです。
そうしないと、軍事的に激突すればどちらが戦闘で勝っても、経済制裁合戦となり、何より経済的に両国とも大打撃・大損害を受けてしまいます。