★原子力規制委人事でも安倍カラー、慎重な地震学者の島崎氏は再任されず★
島崎氏は地震学者で、原発再稼働に向けた安全審査で地震対策をそれなりに厳しく求めるい姿勢で臨んでいました。
そのため、電力業界とか推進派や安倍政権側から強く批判されており、圧力が掛かけられていたようで、去就が注目されていました。
そんな中、政府は5月27日、9月に任期が切れる原子力規制委員会の島崎邦彦委員と大島賢三委員の後任に、田中知・東京大学教授と石渡明・東北大学教授を充てる国会同意人事案を衆参両院に提示しました。
田中知・東大教授は日本原子力学会会長などを歴任してきた原発村の権威の一人です。
福島原発事故後、学会の事故調査委員長として事故原因究明に取り組んだ・・・はずでしたが、ほとんど東電からの資料を基にして少し解釈を変えただけの報告書を提出し、まったく事故原因究明の姿勢ではなく、注目さえされませんでした。
このような電力会社寄りの姿勢の人を選ぶのは規制委員会の骨抜きを意図したものでしょう。
この人事にも安倍首相の原発再稼働への執念が見られます。
▼しかし、現に原発ゼロでも電力は足りています。
コスト問題は別の解決策があるのに原発に固執してわざと遅らせたり十分にやらないという、電力会社や政府経産省の努力不足やサボタージュの問題です。