見ると自信の湧く模型製作ブログ

お題の通り、主にプラモデル製作について、直線を描くのも切るのも下手な管理人”黒猫2号”の悪戦苦闘の日々を綴っています。

1/72 ハセガワ Hawker Hurricane Mk1a & Mk2c (6)

2023年05月31日 | 1/72 イギリス空軍機
識別用白黒塗装(エアブラシ使用)を終え、やっと目途がついたと思ったのに

大失敗です(泣)
この下面塗装まるまる勘違い(もしくは事前確認不足)💦

このキット、箱絵にも描かれているタック少佐の機体は”Battle of Britain”と銘打っているにも拘らず
1940年11月27日付の規定で胴体後部に描かれたスカイ-Sの帯と、
40年11月から翌4月まで一時的に導入された左翼の黒ペイントが指定されています
こちらがそのキットの塗装例の元になった写真です

写真はこちらから

”Battle of Britain”は日本語版、英語版Wikiともに1940年7月10日から10月31日までと記述されており
スカイ‐Sの帯も左翼だけの黒ペイントも時期がズレて合っていません(怒)
そこでスカイ地に左翼だけ黒、ではなく
1938年末から40年6月までの間、塗られていた
機体下面の左半分を黒、右半分を白で塗る味方識別塗装にした訳なのですが

ここでハタと気付きました
6月には機体下面にスカイ-Sの塗装が導入されてはず...( ̄▽ ̄;)
しかも257Sqnは 当初ヘンドンでスピットの戦闘飛行隊として再編され
6月からハリケーンに置き換えられたのち、7月1日に運用を開始した部隊

要は、機体下面にスカイ-Sの塗装が導入されてから、ハリケーンを使い始めたという事です
おまけにタック少佐(当時たしか大尉)がNo257Sqnの指揮官に任命されたのは
バトル・オブ・ブリテン最盛期の9月11日!?
「エエ~!?!?!?」(大汗)

当初は塗料の供給が滞っていたそうで、現地調合などで代用していたそうですがそれも8月下旬まで
それ以降の機体はスカイ-Sで統一されていたと考えるのが自然

本当に頭が真っ白状態(塗装は白黒だけど)
何とか塗り直さなくても済む証拠(と云うか言い訳)を見つけようと探しまくったのですが
出てくる出てくるもの塗り替えを迫るものばかり(-_-;)

遂に観念して塗り直し作業に入りました
ラッカー薄め液を平筆に含み、No33:つや消しブラックで塗った箇所を拭い取る作業に


白い部分に貼ってしまったラウンデルとステンシルはそれでもマスキング


No24:スカイ+ちょい緑をエアブラシしました


これでとにかくクリアした、ちょい犠牲は出ましたが
あ~ヤレヤレと思ったのですが
マスキングテープにラウンデルを持って行かれました(T T)

なかなか終わらせてくれません、誰か助けて下さぁ~い(T0T)

残ったデカールを除去します、とうとう最初に塗った白まで削り取りました


もう一度と云うか削ったところ辺りだけ、また前述のスカイ混色をエアブラシしました

これでかんべんしてくだせぇ~<(_ _;)>

ラウンデルを貼りました

何とか危機脱出?
XTRADECALの”Battle of Britain 75th Anniversary Pt2”というものを持っていたので
そちらを使って見たのですが、ちょいとオーバーサイズで載せてから取り止めました
しかもこういう時に限ってジャンクに適当なものが有りません
幸いキットには、中央の赤丸が別になったラウンデルのデカールが別にセットされている事を思い出し
これを使う事で何とか凌げました(^^;

最終的にスカイへの塗り替えを決意させた写真はコレです

よく参考にさせて頂いているbritmodellerさんからです
後列向かって左から5人目のちょび髭?制服さんはタック少佐ですよね(笑)
機体は操縦席横のスワスチカマークから彼の機体だと云う事が判ります
スピナーはナイト(黒)で、これは1940年11月27日付発令でスカイになるまでの塗装
しかも少し見える機首左下は黒ではなく明るい色なので
下面は白黒の識別塗装ではなくスカイである事が判ります
これだけでは左翼下が黒かどうかは判りかねますね(^^;
ただ、この写真の下面塗装がどちらにしても
ワタシが作りたいのは、BoB真っ盛り?(9、10月)中の257Sqn隊長としての機体ですので
下面スカイ一色で行く事にしました

ついでにプロペラブレードはロートル社製でのようで、ここはキットと同じです
さすがハセガワですね(^^)

因みにこの写真が撮られたのは、1940年11月11日だという事がほぼ断定出来ています
それが何故かと云うと、写真の説明で書いてあるからなのですが(笑)
中央前であぐらをかいている、何となく表情の硬い人物はイタリア軍のパイロットらしいです
なぜ彼がここに映っているかと云うと、1940年11月11日(10日?)の空戦で257Sqnに撃墜されたため
その戦闘に関する概要が載っているのは英語版Wikiの記事です
ここには”the pilot (Salvatori) was captured”と書かれているので
恐らくはその時撃墜されて捕虜になった、サルバトーリという人物ではないかと思われます
それが判るまで、イギリス軍にしてはおかしなヘルメットを被っているなと思っていたのですが
そんな訳でどうもこれはイタリア軍のものらしい
アメリカ軍でもドイツ軍でも、爆撃機の乗員がスチールヘルメットを被っていた例が有るはず
これが彼のものだとしたら、彼は爆撃機のパイロットだったのでしょうか?

下面塗装はエイヤッと強引に片づけましたが
まだフィンフラッシュとシリアル番号で悩んでいますが、今回はここまで
疲れました...( ̄▽ ̄;)


【続く】