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震度6度強を観測した福島県相馬市では、市内に設置された避難所の体育館に最大で92人が一時避難した。市職員によると、昨年、新型コロナウイルス対策を導入した避難所の運営マニュアルを作成しており、今回が初めての運用になったという。体育館内には、大き目で屋根にあたる部分がないファミリータイプと、すべてが覆われるプライベートタイプの2タイプのテントを計35張用意し、世帯人数に応じて割り振った。テントは1張3、4分ほどで設置できるという。
避難所の入り口にはアクリル板を設置して、マスク姿の職員がアルコール消毒を促し、検温を実施。敷地内に併設している別の建物を発熱者用の避難所として用意したが、今回は発熱者などはおらず利用しなかったという。
避難所内には、ストーブなどの暖房器具7台を設置。避難してきた人には毛布を貸し出して防寒対策を実施すると同時に定期的な換気も行った。市職員は「コロナ対策にはかなり気を使った」と話す。
相馬市内から14日未明に避難してきた建設業の柳沢裕紀さん(29)は「自宅が山側にあるので、土砂崩れを心配して避難所に来た。コロナで避難所に来る心配もあったが、出入り口のアルコール消毒や検温などコロナ対策がかなりしっかりしていてよかった」と安心した様子で話した。
1歳と3カ月の子供がいるが、ファミリータイプのテントの中で安心して寝ていたといい、「プライベートが守られていたので良かった」と話した。自宅は玄関が開きづらくなり、家財道具などが散乱しているといい、「これから帰って片づけをしないといけない」と話した。(大渡美咲)
東日本大震災からまもなく10年になろうとしているのに
余震と思われる地震が起き、驚きました。
被害にあわれた方には遅まきながらお見舞い申し上げます。
ただ日頃の防災意識の高さから人的被害や大火災が起こらなかった事は不幸中の幸いでしょうか。
このコロナ禍の折、一番心配なのが避難場所の感染対策です。
今までだと体育館などでプライバシーもなく他家族と密接状態でしたが
テントの利用などでプライバシー確保や感染対策が考えられてよかったです。
他の自治体はどうなっているのでしょう。
以前は首都直下地震や東海南海地震が起こると警戒していましたが、
阪神大震災以降、日本全国どこでも大地震は起こるとわかりました。
各自治体はもしもの時の避難所設置は勿論、感染対策は出来ているのか、
万が一の備えはどうなのか、と思います。
以前の体育館での避難ではプライバシー確保も感染症対策もできていませんでした。
★2018年7月:西日本豪雨 倉敷市真備町
★戸外でテント利用:2016年4月の熊本地震後の避難テント村
今日現在(5月1日)益城総合運動公園のテント村のテント数は159張り。入居者は541人となりました。 pic.twitter.com/TzLYbEtIZj
— 野口健 (@kennoguchi0821) April 30, 2016
プライバシー確保の為の工夫や夏場には大型クーラーの導入等避難している人が出来るだけ快適に過ごせる様に改善されています。
感染症対策としてはテント方式が良いでしょうが、真夏でのテント内での温度調整が課題です。
いずれにしても今後は体育館雑魚寝方式では住民にも受け入れられないでしょうから
各自治体にはより良い避難所の確保をお願いしたいものです。