令和4年11月23日水曜日「荒木和博のショートメッセージ」第953号。飯倉公館事件のことを考えると結局世論が騒がなければ結局めぐみさんも見捨てられていたのではないでしょうか。
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世論が政治を動かす。。。
ワイドショーが世論を動かし、世論が政治を動かすと統一教会問題でよく分かりました。
20年前の拉致被害者5人の帰国時はワイドショーが取り上げ、世論が動きました。
では日本政府はあの時どうしようと思っていたのでしょう。
日朝平壌宣言やストックホルム合意では国交正常化が前面に出ている印象があります。
つまり拉致被害者救出よりも国交正常化を優先していると思われる文面です。
拉致被害者5人生存、8人死亡の情報に被害者家族は納得すると政府は思い、
一挙に国交正常化を進めようとの筋書きだったと思うのです。
しかしそうはいきませんでした。
北朝鮮の辻褄の合わない死亡日時、そして他人の遺骨。
そして何より横田さんら被害者家族や世論の反発が政府の筋書き通りに進まなかったのです。
それだけ世論の怒りが大きかったという事です。
最近になって田中実さんや金田龍光さんの情報が小出しにされ、
帰国の打診まであったのに応じようとしなかった政府。
これも田中さんと金田さんを待ちわびる家族が日本にいないからであり、
世論が歓喜で沸き立つと思わなかったからでしょう。
ワイドショーも視聴率が取れると思うと騒ぎ、そうでなければ無視です。
田中さんや金田さんが生存している、そして帰国打診まで報道されても、大々的に報道されたとは聞きません。
テレビ局の意向、つまり視聴率が取れるかどうかで取り上げる報道内容が決められ、
そしてその結果、世論も誘導される現実。
これっておかしくないですか。
日本の政治はワイドショーによって決められるって納得できません。
北朝鮮に長い間拉致され続けている人が何百人もいるのに無関心な人達。
もしかしたら自分だったかも、もしかしたら自分の兄弟姉妹だったかも。。。。
そんな事も想像できない政治家やマスコミ関係者。
他人事だと思う無関心さが拉致問題解決を遅らせているのです。
もっと政治家は動いて欲しい。
自分の事として考え、そして出来る限りの事をして欲しいと願っています。
荒木さんは、被害者全員を一挙に取り返せなくてもいい、
数人取返し、それが突破口になり、多くの被害者を取り戻す切っ掛けになればいいと。
ただその場合、北朝鮮からの見返りの要求があるでしょう。
その結果、一人につきいくらかの報酬を渡し、それがミサイル開発になり、核開発になり、
場合によっては日本へのミサイル発射となる事も想定してしまいます。
ですからそうならない為にも、日本は抑止力の強化を考えるべきですし、
北朝鮮が動くように、考えられる圧力を速やかに実行してもらいたいです。