
「北方領土の日」の7日、菅首相は、領土返還を求める全国大会にビデオメッセージを寄せ、「着実に交渉を進めていく」と問題解決に向けた決意を示した。
菅首相「私の内閣でも、これまでの両国間の諸合意をふまえ、今後も着実に交渉を進めていく」
この中で、菅首相は、2018年の日ロ首脳による合意を「しっかり引き継いでいる」と強調した。
合意は、歯舞群島と色丹島の日本への引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言を基礎として、平和条約交渉を加速させるとしている。
菅首相は、「交渉を進展させるためには、国民1人ひとりが問題への関心と理解を深め、政府と国民が一丸となって取り組むことが重要だ」と述べ、国民に支援と協力を呼びかけた。
今日2月7日は北方領土の日です。
これは日露和親条約 (日魯通行条約)締結の日(安政2年12月21日:1855年2月7日)が根拠です。
随分古い時代の事を根拠としているのに驚きました。
それで、条約の主なものは
●千島列島における、日本とロシアとの国境を択捉島と得撫(ウルルップ)島の間とする
●樺太においては国境を画定せず、これまでの慣習のままとする
北方領土の歴史等については根室市の北、別海町のHPに詳しい説明があります。
https://betsukai.jp/gyosei/seisaku/4island/4island_mondai_toha/
北方領土返還は押したり引いたりした歴史があります。
4島返還やら2島返還、そして4島の面積の2分の1返還。
更には共産党は占守島までの千島列島も返還対象になると主張しています。
現在は日ソ共同宣言を根拠に2島返還を求めているようですが、
地図で見る通り、一番面積が少ない色丹島と歯舞群島では話になりません。
しかしこの小さな島々でさえ、取り戻せそうもありません。
「着実に交渉を続けていく」との菅総理の言葉が虚しく聞こえます。
韓国に不法占拠されている竹島。
公務員の常駐を目指していた筈が何も進まない尖閣諸島。
そして北方領土はというと、絶望的です。
正直、北方領土をロシアが手放すとは思えません。
返還の活動をされている人には申し訳ないですが、戻る気配が感じられないのです。
年々、北方領土が遠のいています。
今までテレビで北方領土の政府広報が流れていた時もありました。
しかしここ最近は見たことがありません。
北方領土返還の熱意が感じられません。
確か山本一太さんが担当大臣の時にはそれなりに頑張っておられました。
現在は河野太郎氏ですが、行革担当やワクチン担当で有名になりすぎて
河野氏が北方領土担当大臣だったとは知らなかったです。
一応、tweetしているようです。
オンラインで開催されている北方領土返還要求全国大会に参加しています。https://t.co/K0Fk4x4vww pic.twitter.com/lHyPpL2hoZ
— 河野太郎 (@konotarogomame) February 7, 2021
因みに河野太郎氏の祖父の河野一郎氏は日ソ共同宣言の交渉役だったそうです。
何かの縁でしょうか。
河野太郎氏の尽力で北方領土が前進すればと思います。
河野太郎氏にはいつも期待していますが、こと北方領土は望み薄です。
プーチンさんと仲良くなれば、期待できるでしょうが、たぶん無理でしょう。