石部宿から水口宿までは14.4キロ。よく整備された石部宿を過ぎ、途中弘法杉などを見ながら歩くと三雲の町に着きます。旧東海道はJR草津線三雲駅より南にある「横田の渡し」で野洲川を渡るのですが、今は手前の横田橋を渡ってから横田渡跡に行くことになります。京都から来るとこの横田の渡しから旧東海道に戻る道が分かりにくいので慎重に地図をみます。ここから水口城下までは田園地帯をただひたすら歩くことになりますが、日差しを遮るものもなく、炎天下の夏に歩くのは避けたいですね。また食堂やコンビニエンスストアも少なく、横田の常夜灯の手前にあるセブンイレブンはオアシスのようで大変助かりました。
水口宿は遠くからみて山の上に天守閣のようなものがあり、それが水口城址かなと思いましたが、こちらは戦国時代に豊臣秀吉の家臣加藤一氏によって造られた岡山城跡で、実際の水口城は東海道の南側にあり、徳川家光上洛時の居館として小堀遠州によって築城されたものでした。ただ宿場は岡山城下に開け、三筋口から宿場東にある本陣までは宿場内に東海道が3本平行してあるという珍しい造りになっています。たぶんこれは城下の街道で大名行列がかち合って揉め事が起きないようにした工夫かと思いました。
今日は草津から水口まで25キロ位の行程。帰りは水口駅から近江鉄道で貴生川駅まで行き、そこからJR草津線で草津まで行き、JR東海道線に乗り換え京都まで戻りました。次回はちょっと短いですが、滋賀県最後の宿場土山までとなります。