2015年5月某日。道の駅「あいの土山」を出発し、土日の2日間で東海道歩き最初の難関である鈴鹿峠を超え、一気に桑名まで歩くことにしました。鈴鹿峠を越えると日帰りで京都に戻る交通手段がなく、亀山に1泊する方が効率的と考えたわけです。ただ1日30キロ以上を2日続けて歩くことになり、雨が降ったらどうしよう、体力は持つかなど、悲観的な思いが頭よぎりました。
「あいの土山」を出て最初に行ったのは田村神社。平安時代初期にいた征夷大将軍坂上田村麻呂を祭神とした厄除け祈願で有名な神社です。杉木立の参道の奥に本殿があり、しっかりと道中の安全を祈願しました。ここから鈴鹿峠までは一部旧道を歩くところもありますが、国道1号線に沿っての道になりますので、ただひたすら距離を稼ぐのみです。京都方面から歩く場合、峠越えは勾配が緩やかで難所という感じはしませんでした。
写真は鈴鹿峠を下ったところで写したものです。見ての通り勾配のきつい山道で、下りで良かったとしみじみ思いました。