''えーなんだ''と言うタイトルです。アナ雪2と仏教の教え(五大)。どう結びつけるつもりか?妄想が過ぎるぞ・・・。
先日、時間があったのでTOHOシネマズ日比谷でアナと雪の女王2を観ました。吹き替え版を観たあとの2回目であり、少しストーリーとその背景にあるテーマについて考えてみました。まずは人間がダムという造形物を造ったことによる自然破壊がもたらす環境問題の提起。ただそれだけではアレンデール王国の王女エルサの存在が説明できません。魔法を使えるエルサは自身の存在に悩み、そのルーツを探し求める旅をするのが第2作目のテーマです。エルサは人間なのか?ほかの何者か・・・?
本作では霧に包まれた精霊たちが支配するノーサルドラという魔法の国が出てきます。その入り口にある風・火・水・大地を象徴した四つの石柱。勘の鋭い人なら一つ足らないぞと思うかもしれません。鎌倉のやぐらやお寺にある五輪塔は仏教でいう五大で構成されています。下から、方形の地輪、球形の水輪、宝形屋根型の火輪、半球形の風輪、突端にある宝珠型の空輪。そうです石柱は最後の一つが足りません。その存在は映画を観てのお楽しみ。
仏教の五大とはインドで生まれた思想です。その一つ「空」というのは、サンスクリット語では「シューニャ」といい、その意味は「うつろである」「欠如している」「空間」といい名詞で使われます。またゼロ(零)を意味する言葉で、数学的にも非常に重要な意味をもつその観念はヨーロッパに伝わりました。地・水・火・風というのは地上を構成する要素であり、空は地上(地球)を包み込む無限の空間=宇宙ではないかと考えられます。
もう一つ。この映画での大事なテーマは「水は記憶する」という言葉です。映画のなかで過去の記憶が氷の造形物として蘇り、謎が解かれていきます。私は輪廻転生は科学的に証明出来ると考えています。生命にとって大事な酸素分子に記憶回路が組み込まれ、それが水となって過去・現在・未来に伝わっていく、まさに弥勒の世界観ですね。エルサは弥勒?いささか妄想が過ぎました。