ポルトガルワインシリーズも既に10回目。今回は、アモレイラ・ダ・トーレのゼブロ・ビオワイン・ティントです。アレンテーィジョ地方のワイナリーのオーガニックワイン。ラベルの馬のような絵はぜゼブロというイベリア半島で16世紀に絶滅したグレーと白の縞模様の野生の馬です。アフリカにいるシマウマと同じ仲間のような気がします。ビオワイン(オーガニックワイン)は自然や環境に最大限配慮して造られたものです。さてカタログには、洗練された飲み口としっかりしたタンニン、ソフトなフィニッシュと余韻と書かれていました。
実際に飲んだ感じは、思ったほどタンニンの渋みはなく、ほどよく酸味が効いた好きな風味でした。それにオーガニックワインなので安心して飲めるのもいいです。
今回は10本目記念ということで異国情緒たっぷりのニワトリの置物を買いました。写真を注意して見ていただくとワインの横にいます。これは幸運のシンボル「ガロ」の置物。「ガロ」はバルセロスの雄鶏伝説にちなむポルトガルのマスコット的存在だそうです。バルセロスはポルトガル北部の都市。この雄鶏伝説は、その昔、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラに巡礼に行く途中で、無実の罪をきせられ死刑を宣告された巡礼者が刑を執行される前に裁判官のところに行きました。その裁判官は雄鶏の丸焼きを食べているところで、巡礼者は自分の刑が執行される前にこの丸焼きの雄鶏が鳴くだろうと予言しました。実際に泣いたので無罪放免になったという。数年後再び村を訪れた巡礼者は聖母マリアと聖ヤコブにささげる十字架を建てたという伝説です。なんともなしに買った土産にこんな深い意味があったとは・・・。幸運でした。