ポルトガル北部ミーニョ地方のワイナリー”キンタ・デ・パッソス”の白ワインです。ブドウの品種フェルナン・ピレス100%。オレンジの花のような香りとドライな飲み口。ミネラル感のある艶やか白ワインがワインリストの説明書きにありました。このワイナリーのワインでは手頃な価格。以前飲んだコトヴィーア・モスカルと同じワイナリーのものです。シンプルなボトルのデザインでオレンジ色のコルク栓カバーが特徴的です。ポルトガルワインを飲み始めて白ワインは2本目。あんまり白ワインは飲まないのですが、辛口でもさらっとしたというより少しまったりした飲み口で、ついついグラスを空けるのが早くなってしまいます。
白ワインを開けるときは決まって「アサリしめじの和風スープスパゲッティ」を作ります。これは自分で料理できる数少ないレシピの一つ。作り方はいたって簡単。下ごしらえは、①アサリを湯がき、カラからアサリを取りだし、茹で汁はスパゲッティのスープとして後で使います。②ニンニクを擦りおろします。③シメジを適量用意します。つぎに、④鍋に適量のオリーブオイルと摺りおろしたニンニクを入れます(まだ火はつけません)。⑤むき身のアサリを入れ、火をつけて炒めます。さらにしめじを加えて炒めます。その時に塩少々とブラックペッパーで具材に下味をつけます。⑥炒め、しめじに火が通ったところで白ワインを入れ、ワインのアルコール分を飛ばします。⑦アサリの湯がき汁を入れ、ひと煮立ちさせます。⑧スープに適量の醤油をいれ、味を調えます。この時の醤油の分量が味の決め手ですが、これは失敗を繰り返しながら覚えるしかないですね。⑨スープ皿にパスタをのせ、アサリしめじのスープをかけ、きざんだ海苔をふりかければ、「アサリしめじの和風スープスパゲッティ」の完成です。このスープスパゲッティは40年以上前に札幌で勤務していたとき、「GANBA亭」という店で食べた味が忘れられず、見よう見まねで味を再現したもの。何といっても白ワインが無くては出来ない懐かしい味です。