三条大橋から大津までは10.8キロ。京都からは通過点です。写真は2015年3月に逢坂山の関所跡を写したもの。百人一首で蝉丸が詠んだ「これやこの行くも帰るもわかれては 知るも知らぬも逢坂の関」で子供のころから名前だけは知っていましたが、京の都への出入り口として重要な天下三関の一つでした。広重の浮世絵は「走井茶屋」の様子が描かれていますが、この逢坂の関より京都より直ぐ、関所を通る順番待ちの旅人が利用したと思われます。湧き出る「走井」の水を利用したのでしょうか、今は「かねよ」という鰻料理の店になっています。また写真の石碑に「大津絵販売の地 ハン六」とありますが、ハン六は浜大津にある印鑑などを扱っている会社で、江戸時代は大津絵という刷り物を土産として販売していたとのことです。
逢坂の関を過ぎれば、あとは下り、琵琶湖畔の大津の町中に着きます。関東にいますと京都観光には行きますが、大津は近すぎてあまり訪ねることはない馴染みのない場所です。私には幸い大津に住んでいる友人がいたことで数回訪ねる機会がありました。三井寺、日吉神社、石山寺など見応えのある場所は多く、食事をするにも近江牛の店とか、鰻料理店、和食の店など、隣の京都より安くて美味しいものが食べられます。非常にコスパの高い街だと私の中での評価点は高いです。
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